11月11日15時、大平洋金属は26/3期2Qの決算を発表し、業績見通しは、10月30日に修正した値を変えず。後日開催予定の説明会後に再度報告する。
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<26/3期2Q実績>
〇環境
同社グループの売上高並びに損益の大半を占めるニッケル事業の主需要先であるステンレス鋼業界は、中国では不動産市場の停滞に伴い建築需要の回復が見通せない中でも高水準な生産活動を継続し、また、近年、生産量が急伸しているインドネシアでは米国の通商政策の不確実性に伴い一時影響を受けるなど、設備稼働率は総じてばらつきが見られる推移となった。
フェロニッケル需要は、前述の環境に加え、価格優位性の見られるニッケル銑鉄へ調達がシフトしており、また、カーボンニュートラルを意識したステンレススクラップ配合比率見直しも見られ、鈍化傾向の推移となった。
調達面では、フェロニッケル製品の主原料であるニッケル鉱石の価格は底堅いニッケル鉱石需要等を背景に価格高であり、また、諸原燃料価格は世界的に高水準であり、生産コストは高止まりが継続した。
LMEニッケル価格は、中国景気の停滞、外国為替相場や金融資本市場の変動及び中東地域やウクライナ情勢の緊迫化等の複合的な要因が意識される中で、比較的狭いレンジで推移した。
〇実績
同社のフェロニッケル販売数量は、前述した価格優位性の見られるニッケル銑鉄の価格が同社の販売価格へも影響することから一定の収益性を損なわない戦略的な数量抑制方針を継続したため、前中間連結会計期間比42.4%の減少となった。フェロニッケル生産数量は、販売数量抑制方針であるため、前年同期比減少した。フェロニッケル製品の販売価格は、同社適用平均為替レートは同3.6%の円高、同社適用LMEニッケル価格は同13.6%下落し、また、当社適用価格相場に加えて、ニッケル銑鉄の価格も一部参考としたことから従来と比べ販売価格安となり、収入が伸び悩む厳しい販売環境が継続した。
このように、厳しい事業環境だが、採算性重視の受注を徹底、臨機応変な生産販売体制の構築、コストミニマムを追求するための業務効率改善の強化等に努めている。収益基盤の再構築を目的とした取り組みでは、新たな事業の軸となる事業を開発中。検討を継続している取り組みでは、海底資源から電池用金属材料及び製鋼原料を製造する事業についてフィジビリティスタディの結果を基に受託製錬コストや投資スケジュールを精査しており、また、事業を幅広く展開するため、国内外の関係先と意見交換している。青森県内の企業を中心に推進するベリリウム製造販売事業の取り組みについては、同社製造所の敷地内に実証プラントの建設を進めており、今2Qには当該企業と資本業務提携契約を締結し、事業化の実現に向け加速していく。また、小売電気事業を立ち上げ、高圧・特高圧事業者向け及び地域の発電事業者と連携した高付加価値の地場再生可能エネルギー発電による電力供給等、電気事業分野への進出を展開中であり、加えて、市場拡大が期待されるLiB関連の取り組みでは、研究開発等を積極的に進めている。これら新規事業立ち上げの早期実現を目指しており、GHG排出量低減に関するカーボンニュートラルの取り組みを含め、業績の底上げ及び収益安定化に向けた取り組みを継続している。
<セグメント>
〇ニッケル事業
売上高は40億円、同45.5%の減収、営業損失は▲40.1億円(前年同期43.9億円)となった。
〇ガス事業
安定した操業ではあったものの設備修繕に伴う費用計上等もあり、損失計上となった。その結果、同部門の売上高は4億円、同10.9%の増収、営業損失は▲0.1億円(前年同期▲0.7億円)となった。
<26/3期見通し>
10月30日に業績見通しを修正したばかりなので、見通しを変えず。
(IRuniverse 井上 康)