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東京製鐵 2025年12月契約売出 形鋼4品種を23年4月以来の値上げも、H形鋼エクストラはマイナス

2025/11/17 19:29
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東京製鐵 2025年12月契約売出 形鋼4品種を23年4月以来の値上げも、H形鋼エクストラはマイナス

東京製鐵は17日、2025年12月契約の鋼材販売価格について、H形鋼や縞H形鋼、I形鋼、溝形鋼の4品種を2023年4月以来の値上げを行うと発表した。上げ幅はすべて3000円。鉄鋼メーカーの製造コストが今後も高水準で推移すると予想されることに加え、「品種ごとの需給環境を勘案」した結果だという。一方で、H形鋼のサイズエキストラは3000~12000円の幅で値下げしており、サイズによっては前月より価格が下落したものもある状況だ。

 

なお、同社はサイズエキストラの値下げについて、「製造コストに見合う価格帯とした」とコメントしたほか、需要動向を踏まえた調整や、輸入鋼材へのけん制の意味合いも含まれていると説明した。

 

生産予定については11月全体で25万5000トン(前月予定比から5000トン増)、H形鋼が8万トン(横ばい)、ホットコイルは12万5000トン(1万トン増)[内、輸出は2万トン(1万トン増)]、厚板4万トン(横ばい)。

 

物件価格や在庫販売価格は、H形鋼以外は前月から変更なし。H形鋼が10万5000円(前月比3000円増)、異形棒鋼が8万4000円、厚板が9万7000円。11月17日(月)午後より販売開始した。

 

東京製鐵の基調コメントの概要は以下の通り。

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海外マ-ケットは、足元で米中間での貿易交渉が一定の収束を見せたものの、米国の鉄鋼関税50%が世界的に重くのしかかっている。中国では、依然、景気後退局面にあるため、政府主導による鉄鋼減産の方針はあるものの、鉄鋼需給の改善には乏しく、鋼材の先物市況は低迷が続いている。また今後も続く各国の保護貿易の動きは、鉄鋼原料が高止まりしている状況下においても、対日向け輸出姿勢に影響を与えることが懸念されるが、引き続き、世界経済と貿易動向のほか、中国国内の需給変化についていく。

 

 国内マーケットは、建材品種では土木関連向けの引き合いが増加傾向にあるものの、総じて、足元の荷動きは不活発な状況が続く。他方で、再開発案件の地上部の手配が徐々に始まっており、大型の物流施設やデ-タセンターに加え、工場等の新規見積件数も増加をしている。また、市中在庫は低水準な環境が維持されており、品種及び地域差は残るものの、概ね、全国的に市況は底値が固まって来たと思われる。今後の荷動き次第ではあるがが、市況の早期上昇が見込まれるとみている。

 

鋼板品種は、これまで通り、製造業全体では底堅い荷動きが続いており、自動車関連においても、緩やかではあるが需要回復の動きが見えている。輸入鋼材の動向は為替影響もあり、対日価格は下げ止まりも見られますが、引き続き、今後の数量並びに価格動向については注意していく。

 

一方、これまでの流通の慎重な購入姿勢により、市中の在庫過剰感は和らいでいることから、今後、一層の需給改善に伴う市況の回復に期待している。以上のような状況のもと、鉄鋼メーカーの製造コストは今後も高水準で推移していくことが予想される。早急な採算回復への対応が必要な状況にあるが、今月は、品種ごとの需給環境を勘案して、H形鋼、縞H形鋼、溝形鋼、I形鋼を3000円値上げとする。また、H形鋼のサイズエキストラを販売価格表の通り改定する。

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また、小松﨑裕司取締役常務執行役員営業本部長は基調コメントに補足する形で以下のように見解を示した。

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海外市場を見ると、米中の貿易関係がひとまずの緊張緩和に向かう中で、アジア圏を見ると、各製鉄所の足元の価格はほぼ横ばい。市中相場も大きな変化はない横ばい基調だと認識している。

 

中国は10月単月で見ると生産・輸出ともに前年同月比で減少しているものの、輸出の1~10月の累計値は過去最高の勢いで推移しており、過去最高の2015年を上回ることがほぼ確実といえる。引き続き各国の貿易政策の動向などを注視していく必要がある。

 

国内は全般で見ると盛り上がりに欠ける荷動きと言わざるを得ない状況だが、市中在庫が総じて低水準であるなかでも地域差が出てきている。また、底値が固まりつつある品種も出てきたなと感じている。

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2025年12月契約の品種別販売価格(O/T NET ベース価格、トン当たり円)は以下の通り。

 

H形鋼及び形鋼: 2025年5月契約で7カ月ぶりに3000円値下げし、25年10月契約でその時点から5カ月ぶりに1万2000円値下げ。今回の25年12月契約で、23年4月以来となる3000円の値上げ。

H形鋼=10万3000円(2025年12月契約で3000円の値上げ)

縞H形鋼=11万3000円(2025年12月契約で3000円の値上げ)

I形鋼=10万4000円(2025年12月契約で3000円の値上げ)

溝形鋼=9万9000円(2025年12月契約で3000円の値上げ)

 

角形鋼管(コラム):2022年9月契約において5,000円値下げ後、2年連続で、価格据置としたが、2024年10月契約において、更に1万円の値下げ。

角形鋼管=11万8,000円(2024年10月契約にて1万円値下げ。)

 

U形鋼矢板:2025年5月契約で7カ月ぶりに3000円値下げし、2025年10月契約でその時点から5カ月ぶりに1万2000円値下げ

U形鋼矢板=11万2000円(2025年10月契約にて1万2000円値下げ。)

 

異形棒鋼: 2025年4月契約で3000円の値下げし、2025年10月契約で6カ月ぶりに3000円値下げ

異形棒鋼=8万2000円(2025年10月契約にて3000円値下げ)

 

厚板:2025年5月契約で7カ月ぶりに3000円値下げし、2025年10月契約でその時点から5カ月ぶりに3000円値下げ。

厚板=9万7000円(2025年10月契約にて3000円値下げ。)

 

コイル類4品種:2025年4月契約で酸洗コイル5000円、他は3000円の値下げ。2025年10月契約は溶融亜鉛めっきコイル以外で3000円値下げ

ホットコイル=8万6000円(2025年10月契約にて3000円値下げ)

縞コイル=8万9000円(2025年10月契約にて3000円値下げ)

酸洗コイル=9万2000円(2025年10月契約にて3000円値下げ)

溶融亜鉛めっきコイル=12万1000円(2025年4月契約にて3000円値下げ。)

 

以下カットシート類(2025年4月契約で3000円の値下げし、2025年10月契約で6カ月ぶりに3000円値下げ)

熱延鋼板=9万1000円(2025年10月契約にて3000円値下げ)

縞鋼板=9万4000円(2025年10月契約にて3000円値下げ)

酸洗鋼板=10万1000円(2025年10月契約にて3000円値下げ)

 

サイズエキストラの値下げ後の価格については以下の通り。

 

 

東京製鐵ホームページより引用

 

[申込締切日:2025年11月19日(水)12時まで]

 

 

(IRuniverse K.Kuribara)

 

 

 

 

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