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阪和興業・中川社長「今ある環境に言い訳をせず、ベストを尽くす」―記者懇談会

2025/11/26 10:58
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阪和興業・中川社長「今ある環境に言い訳をせず、ベストを尽くす」―記者懇談会

阪和興業は25日、都内のホテルで「第12回マスコミ記者懇親会」を開催。中川洋一社長や山本浩雅副社長をはじめ、各事業の担当役員が多数出席し、事業状況などを報告した。中川社長は挨拶で、2025年の厳しい経営状況を率直に語ったが、「言い訳をせず、ベストを尽くす」と意欲を述べた。

 

中川社長

 

中川社長は一年を振り返り、「去年はちょうど格付けが上がったって話をさせてもらって、いい話があった」と昨年の状況に触れつつ、今年は「全くいい話はないに等しい」状況だと厳しい状況を報告した。同社が置かれる業界については、国内の株価は好調で日本経済全体は悪くないイメージがあるものの、業界としては「非常に苦しい状況が続いた一年だった」と総括した。

 

苦境の外部要因としては、トランプ大統領の就任以降、世界経済が混迷を深めている状況を指摘。中東情勢やウクライナ情勢が尾を引き、さらに関税問題といった政治経済の混乱があったことに言及した。また、国内の首相交代も含めた状況が影響したとも語った。その上で、中川社長は「今ある環境に言い訳をせず、ベストを尽くすことが大事だ」と、困難な状況下での経営姿勢を強調した。

 

高田常務

 

高田常務、グループ戦略と「現地切り込み力」を強調

 

中座では、高田幸明常務が登壇し、具体的な事業戦略について説明。今年グループ入りした兼松トレーディングや、5年前にグループ入りした田中鉄鋼販売の事例に触れた。

また、同社が建設リサイクルやデザイン事業など、50年にわたり請負事業を縮小せずに続けてきた歴史を「阪和の強み」として指摘。「最近は新しい人材を海外に送り込み、帰任するローテーションがうまく行っている」と人材育成への手応えを語った。

 

さらに、「現地の地場企業に切り込んでいける力」」も強みの一つとして挙げた。中国発の鉄鋼メーカーがASEANに進出する動きに対し、同社が出資参画し、ASEANでのビジネスを深めていることを具体例として紹介した。

松原専務

 

松原専務、中締めで「強いDNA」を再認識

 

中締めは、東京の厚板、全社線材特殊鋼事業、東アジア統括を担当する松原圭司専務執行役員が務めた。松原専務は、管轄の厚板事業部に入った新入社員の新規開拓への姿勢に触れ、先輩と新人の関係性などから、昔から続く「阪和の強いDNA」が守り続けられていることを改めて認識したと語った。

 

懇親会は、来場者全員による一本締めで幕を閉じた。

 

(IRuniverse N. Oshiro)

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