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I.S.T、透明ポリイミドフィルムが民間低軌道衛星の太陽電池保護膜として量産決定

2025/12/04 20:16 FREE
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I.S.T、透明ポリイミドフィルムが民間低軌道衛星の太陽電池保護膜として量産決定

ポリイミド樹脂をはじめとする高機能素材の開発・製造・販売を手がけるアイ.エス.テイ(滋賀県大津市、阪根利子代表)は4日、同社が開発した透明ポリイミドフィルム 「TORMED®(トーメッド)」 が、複数の民間試験衛星の太陽電池保護膜として実装され、1年以上の低軌道環境耐久テストをクリアしたと発表した。これを受け、シリコン太陽電池パネルを搭載した民間商業衛星に採用されたため、2026年から本格的な量産を開始する。

 

TORMED®は、同社独自の分子設計技術により、軽量性・耐放射線性・光学特性を両立した次世代透明ポリイミド。宇宙機構向けの標準要求性能を上回る耐久性を有している。また、将来的にはさらなる軽量化を目的とした薄膜(12.5 μ)への要望も得ており、現状のリジット型パネルだけでなく、フレキシブル型太陽パネルへの採用も視野に入れているという。

 

同社は本格量産に向けて生産体制を強化するとともに、宇宙用途だけでなく、過酷環境で使用される電子デバイス保護材料や、次世代エネルギー関連分野への展開も進めていく考えだ。

 

(IRuniverse K.Kuribara)

 

 

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