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三菱マテリアル、Elemental USA E-Wasteの株式を一部取得

2025/12/18 18:26 FREE
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三菱マテリアル、Elemental USA E-Wasteの株式を一部取得

三菱マテリアルは18日、Elemental Holdings SA(Elemental)が保有し、アメリカでE-Wasteリサイクル事業を行うElemental USA E-Waste & ITAD, Inc.(Elemental USA E-Waste)の株式を一部取得すると発表した。取得普通株式数は4448株で、取得優先株式数は1万3771株。

 

Elementalは、都市鉱山分野の世界的リーディング企業であり、米国のE-Scrap事業部門ではElemental USAの完全子会社のColt Recycling LLC(以下「Colt Recycling」)を通じて事業を拡大。年間約1万8000tのE-Wasteを4つの施設で処理しているという。

 

今後は▽E-Wasteリサイクル事業の戦略的な拡大・M&A等によるグローバルな成長加速▽米国やその他海外での上流の回収ネットワークの強化、高品質な二次原料へのアクセス向上▽金属の回収率、サステナビリティ、処理能力を改善するための設備投資と技術導入支援▽Colt Recyclingから当社グループで建設を検討している米国の二次原料製錬所への将来的な原料供給を含む、長期的なサプライチェーン構築――を協力して推進していく方針だ。

 

三菱マテリアルは、資源循環ビジネスのグローバル展開の一環として、米国でE-Scrap等の二次原料製錬事業を開発しているExurban Limited(Exurban)に出資している。それを踏まえ、同社は「今回の出資は、回収ネットワークの増加による上流の原料調達拡大を図ることで、Exurbanへの出資を補完するものとなり、加えて当社のE-Scrapの回収・解体から金属地金の製錬に至るまでのグローバルなバリューチェーンの強化になると考えている」とコメントした。

 

また、三菱マテリアルの田中徹也社長は、「今回の出資は、当社のグローバルな資源循環の取り組みを拡大し、特にE-Scrapなどを原料にする二次原料製錬への移行を推進するための重要な一歩」と強調したうえで、「Colt Recyclingのような信頼できるリサイクラーとの協業を通じ、米国の二次製錬事業においてE-Scrap回収能力の強化、供給地域の拡大することに加え、既存のExurbanとの取り組みを通じて、重要な素材のより強靭で持続可能なサプライチェーンの構築を目指す」と意欲を示した。

 

将来的は三菱マテリアルの裁量で、必要な規制当局の承認取得を条件として普通株式に転換できる優先株式(議決権なし)を13,771株取得予定。転換した場合には、同社の議決権所有割合は既存普通株式と合わせて49%となる。

 

(IRuniverse K.Kuribara)

 

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