表彰式の模様
三菱製鋼は22日、同社グループのインドネシア子会社である PT. JATIM TAMAN STEEL MFG.(JATIM社)が東ジャワ州の鉄鋼メーカーで初めて「グリーンインダストリー」認証を取得したと発表した。
12月2日に開催された表彰式では、同社社長が東ジャワ州知事から認定書を受け取った。あわせて、「東ジャワ州グリーン産業コンテスト最優秀賞」も受賞した。
「グリーンインダストリー」とは、インドネシア工業省が運営する政府公式認証制度。資源やエネルギーの効率的な利用により環境負荷を最小限に抑え、持続可能な生産を行う産業を対象としている。2024年度時点で同認証を取得している企業は、インドネシア全体(約1460万社)で 159 社(うち鉄鋼業界では 6 社)に留まっている。

同社は2025年10 月より、使用電力の 100%を再生可能エネルギー由来に切り替えており、JATIM社単体で約80%の CO2 を削減している。これは同社グループの海外全体では50%、連結全体でも25%の排出量削減(Scope1・2)に相当する。同社は「『グリーン鋼材』の供給や、同社の鋼材を一貫生産で加工する世界初の『グリーン板ばね』の商品化に向けた大きな前進となる」とコメントしている。
(IRuniverse K.Kuribara)