(山頬社長(左)と塩田専務)
大手レアメタルスクラップディーラー&トレーダーのメタルドゥ(大阪市)は、すでに今期目標としていた利益は確保しているという。好調をキープした要因は?来年の見通し含めて山頬社長、塩田専務に聞いた。
ー 今年を振り返って
山頬社長(以下、山)「ま~うちのメインであるニッケル系が相場、実需ともにいまひとつだったなかで、錫、タングステン、チタン、SA(スーパーアロイ)、タンタルが健闘しました」
ーやはりタングステンは大きかったですか?
山「うちはそれほどタングステン系のスクラップは多くないですが、ま、今はだいたい売ってしまいましたね。でもまだ上がり続けているからな~(苦笑)。」
塩田専務(以下、塩)「あと、やはりバッテリー、モリブデン触媒関係もプラスでしたね」
ーバッテリースクラップの扱いは増えていますか?
塩「そうですね、いまが月間200トンほどですが、来年は電池メーカーとのクローズドループリサイクルも始まるので扱い量でいけば今の倍にはなる予定です」
ー西淀川でのブラックパウダーの生産拡張は?
山「とりあえず現状維持ですね。さらに投資することは考えていない」
ーここにきてブラックマス、パウダーの評価もコバルト上昇であがってきている?
塩「そうですね、うちはブラックパウダーしかやってないけれど、評価率はだいぶ上がってきている90%は超えてますね」
ーチタンスクラップは二極化でしたか?
山「そやね~、もうフェロチタン向けは安価なロシアのフェロチタンが出回ったことでまったくふるわず相場も下がった。航空機向けのハイグレードチタンスクラップも秋口くらいからか買いが弱くなった。それまでは調子よかったんやけれども。スーパーアロイ向けのスクラップも在庫潤沢で足元は弱くなっている」
塩「しかし、当初はニッケル系スクラップはトランプ関税で米国に送れないのではないかと思われていたけれど、結局それはなくなり(**)、ニッケルを多く含むハイアロイスクラップが出荷できたことは大きい」 (**)米国国内での自給が難しく、供給網が脆弱な「重要鉱物(Critical Minerals)」については、経済への悪影響を避けるために適用除外(エグゼンプション)が認められている。
ーなるほどなるほど。最終的にはどのあたりで着地する見通しでしょうか?
山「売り上げとして170億円以上、経常は8.3億円以上、と予想しております。我々の商売は相場に左右されるものがどうしても強いけれど、体制として、メタルドゥの社員全員の能力が上がってきたことも一因だと考えております。弱みを克服して、強みを活かす、というね。」

ー来期は?
山「一番大きいのは、3代目の社長として私から塩田専務に変わることですね」
ーあ、やはりそうですか、山頬政権は何年?
山「14年やりましたかね?長いようで短かった。来期は塩田政権でいきますので、引き続きよろしくお願いいたします!」
ーありがとうございました!よいお年を!
(IRuniverse YT)