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豪州からの風#43 重要鉱物戦略備蓄の新概要発表 アンチモンやガリウム、レアアースに焦点

2026/01/15 14:25
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豪州からの風#43 重要鉱物戦略備蓄の新概要発表 アンチモンやガリウム、レアアースに焦点

昨年4月、豪州では連邦政府より“重要鉱物戦略備蓄”の設立が約束されたが、先日これに関する新たな詳細が明かされた。1月12日付で、豪州のJim Chalmers財務大臣およびDon Farrell貿易観光大臣、そしてMadeleine King資源相から共同声明が発表されている。

 

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12億豪ドル規模とされる同備蓄制度は、“豪州の将来の繁栄を守るため”の制度であり、同時に“カナダ、日本、欧州、英国などの諸同盟国との連携を通じて重要鉱物の供給網多様化を支援する”もの。“豪州国内で生産される鉱物の権利を確保し、需要を満たすためにそれらの権利を転売することで運営される”、とのことで、また、同備蓄に基づく今後の取引は、豪州輸出金融公社(Export Finance Australia)と緊密に連携しながら、産業・科学・資源省によって主導されることになるという。

 

今回のキーポイントとしては、戦略的備蓄の対象となる最初の鉱物に、アンチモン、ガリウム、そして希土類(レアアース)元素が選ばれたことが挙げられる。King資源相はこれに関して、「まずはアンチモン、ガリウム、希土類元素へ集中することで、豪州国内のプロジェクトにより確かな道筋を提供し、さらなる投資の呼び込みを助け、起こりうる将来の市場混乱を乗り越えられるよう業界を支援していくことが可能となります」とコメントしている。

 

豪州メディアは、常に注目度の高いレアアースと比較するとこれまで取り上げられる機会の少なかったアンチモンやガリウムに注目。例えばAlcoa社のWA州ガリウムプロジェクト、Victory Metals社のNorth Stanmoreプロジェクト(レアアース、ガリウム)、Larvotto Resources社のHillgrove金・アンチモンプロジェクト、Nyrstar社のPort Pirie製錬所(アンチモン)、Southern Cross Gold社(アンチモン)やResultion Minerals社(アンチモン)などの名が注目プロジェクト/企業として挙げられている。

 

なお、先に述べたChalmers財務相はこの発表に続いて先日米国のワシントンDCを訪問し、資源重要鉱物に関する豪州の計画・野望に関して貿易相手国G7と議論を交わした。

 

 

 

(IRUNIVERSE A.C.)

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