2025年1月14日、岡山を拠点とする老舗耐火物・素材企業 虎田砿業株式会社(とらだこうぎょう) の代表取締役・虎田達也氏ならびに事業責任者が、茅場町にある弊社 IRuniverse を訪問。
1916年創業の同社は、岡山県備前市に本社を構える耐火物・素材メーカーです。製鉄所などで使用されるリサイクル耐火煉瓦事業を中核に、景観材煉瓦の販売、耐火原料の粉砕加工、原料の輸出入、倉庫業など、幅広い事業を展開。独自のリサイクル価値と高付加価値材料の供給によって海外展開を積極的進めているという。
── はじめに、虎田砿業の事業全体について教えてください
当社は主に、製鉄所やガラス製造工場における炉の補修・改修工事などから排出される耐火煉瓦(セラミック製品)を回収し、選別・加工したうえで、再び耐火物原料として販売しています。
耐火物原料を主力とする素材トレーディング事業が当社の柱です。
一方で、日本国内に限らず、海外においてもリサイクルされずに廃棄されている耐火煉瓦は数多く存在します。限りある資源を有効に活用するため、当社では海外展開も視野に入れた循環型ビジネスの構築を進めています。
── 主力素材とその特性について教えてください
再利用資源(リサイクル材)
虎田砿業では耐火物の再利用にも積極的で、形状の良い廃棄物は海外市場向けにも輸出。特にインドやトルコなどで需要が高いことが分かっています。
── 国内外の顧客構造について教えてください
国内では、鉄鋼メーカー、非鉄メーカー、ガラスメーカー各社との直接取引が中心です。
海外向けには、商社ネットワークを介した輸出だけでなく、直接顧客との取引拡大も進めています。
フランス、英国をはじめ、インド・中国の規模ある消費市場に向けた供給は大きな成長機会になると考えています。
── 市場での評価・課題について
評価面
海外(インド・トルコ)では耐火物としての需要が旺盛
再利用材の価値が海外市場では高く評価
課題
日本国内市場では、耐火物の再利用材は評価が低く、価格形成が難しい
価格相場の基準が一つしかないため、取引条件の透明性拡大が課題
── 今後の戦略と展望
虎田砿業は、単なる素材商社を超えた事業展開を視野に入れています。
1. ダイレクト取引ルートの拡大
現在は商社を介した海外販売が中心ですが、輸出先との直接取引ルート構築に注力。
インド・東南アジアでの販売網強化を進め、供給側と需要側の距離を縮めていきます。
2. リサイクル価値の最大化
廃棄耐火物の選別・再利用プロセスを強化し、リサイクル材の品質評価を高める取り組みを推進。同社ではこれを「サーキュラー素材ビジネス」と位置づけています。
3. 世界基準への適合
耐火物は用途が広がる一方で、品質基準・認証も多様化しています。虎田砿業では、国際市場でも信頼される品質保証体制を整え、グローバル需要に応えていく計画です。
── 海外戦略:注力地域と狙い
インド
耐火物の市場規模が拡大。現地での選別・販売ネットワーク構築を推進。東南アジア(特にベトナム)
JETRO等と連携し、現地拠点の開設と販売強化を検討。しかし資本政策上の課題もあり、最適な形での進出を模索中。欧州・英国市場
加工品・原料ともに評価が高く、高付加価値商品の供給を強化。
── インタビューまとめ
虎田砿業は、創業以来培ってきた素材・耐火物のノウハウを活かしつつ、世界市場との接点を深化させています。
国内外での取引ルートの拡大、リサイクル価値の向上、グローバル品質対応など、同社の戦略は「素材の価値を最大化する」という一貫したテーマの上に立っています。
IRuniverseとしても、今後の展開に大きな期待を寄せています。
関連リンク
虎田砿業公式サイト:https://toracera.com
IRuniverse 記事: ギッターレンガのリサイクルについて考える
(IRunverse, RS)