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米Energy Fuels社 豪Australian Strategic Materials社買収でレアアースの“鉱山から金属”サプライチェーン確立へ

2026/01/22 12:11
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米Energy Fuels社 豪Australian Strategic Materials社買収でレアアースの“鉱山から金属”サプライチェーン確立へ

主にレアアースプロジェクトの開発を行う豪州企業Australian Strategic Materials(ASM)社は1月21日、グローバル重要鉱物企業で米国最大のウラン供給企業でもある米Energy Fuels社との間に、自社の売却に関する拘束力のあるスキーム実施契約(SID)を締結したとの声明を発表した。これによりEnergy Fuels社は、裁判所承認スキームによりASM社の発行済み株式資本の100パーセントを取得し、買収を実現する見込み。買収が完了すると、両者は協働で、西洋諸国に焦点を当てた、“鉱山から金属・合金まで”のレアアース・サプライチェーンの早い確立を目指していくこととなる。

 

本スキームによる買収価格はASM株1株あたり1.60豪ドルとのことで、直近の取引価格(直近終値として2026年1月20日:A$0.7254および30日加重平均株価:約A$0.6874など)に対してASM社の株主らへ大幅な想定プレミアムをもたらす。ASM社の取締役会は自社株主に対し、より優れた提案(SIDに定義されるもの)が存在せず、かつ独立専門家によって本スキームがASM株主の最善の利益にかなうと結論付けられた/られることを条件として、本スキームに賛成票を投じることを満場一致で推奨している。

 

なお、ASM社は売却のメリットとして、“取引後、自社がより大規模で資本基盤の優れたグループ(筆者注:Energy Fuels社。豪AFR紙の報道(1月21日)によれば同社はニューヨーク証券取引所で時価総額56億米ドルとのこと)への参加を通じ、強化された資金調達能力と実行リスク低減を実現できる”点、“自社株主らが有望な開発パイプラインとともに多角化された事業(ウラン、REE、バナジウム)への継続的エクスポージャーを得られる”点などを挙げている。

 

ASM社のCEOおよびマネージングディレクターを務めるRowena Smith氏は、「本取引が提供するであろう価値に加えて、より大きな規模を実現し、供給リスクを低減し、当社の希土類資源の機会を最大限に活用する立場を確立するという点においても我々の“鉱山から金属へ”という戦略実行を加速させることから、当社は本取引を推奨できることを喜ばしく思います」とコメントしている。

 

関連記事:NdPr金属・NdFeB合金の中国外サプライヤーとして注目を浴びる豪Australian Strategic Materials社(2025/06/13)

 

 

(IRUNIVERSE A.C.)

 

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