2026年1月22日(木)、(一社)日本鉄鋼連盟が2025年12月の鉄鋼生産概況(速報)及び2025年11月実績を発表した。
2025年12月の粗鋼生産(速報)は657.5万トンとなり、11月実績(677万6,467トン)比3.0 %減、前年同月(690万7,100トン)比4.8 %減となり、前年同月比では9か月連続で減少の見通しとなった。
粗鋼生産量は2025年3月の721万トンを除くと、2024年8月から700万トンを下回って推移している。2025年9月実績は2月と同様650万を下回った。2024年度の月換算での粗鋼生産量691.3万トンを上回ったのは、2025年7月の691.8万トンだけだった。
なお、2025年度上半期の粗鋼生産量は4,007.8万トンと2024年度同期(4,183.8万トン)比4.2 %減だった。
速報値によれば、2025年度第3四半期の粗鋼生産量は、2020.5万トンとなり、前年同期(2071万9,510トン)比2.5 %減となる見通し。
2025暦年上半期(1月~6月累計)の粗鋼生産量は、2024暦年上半期(4,269万8,111トン)比5.0 %減の4054.4 万トンとなった。暦年上半期ベースでは4年連続で前年を下回った。
12月速報値によれば、2025暦年の粗鋼生産は8,067.9万トンと前年(8,400万8,866トン)比4.0 %減となり、4年連続で減少する見通しとなった。
<11月実績>
○ 11月の速報では、11月の粗鋼生産は677.4万トンと前月比1.2%減、前年同月比1.6 %減としたが、微増の677.6万トンとなり、前月比1.1%減、前年同月比1.6 %減前年同月比では8か月連続の減少となった。
11月の1日当たり粗鋼生産は22.6万トンで、10月の同22.1万トン比2.2 %増となった。
図1に、2025年11月までの、粗鋼及び熱間圧延鋼材(普通鋼・特殊鋼)の生産高推移(年度は月換算)を示す。

図1 粗鋼及び熱間圧延鋼材(普通鋼・特殊鋼)の生産高推移
表1に、2025年12月(速報)、11月実績。2025年1月~12月(速報)累計及び2025年4月~12月(速報)の全国鉄鋼生産高を示す。

2025年11月(確定):前月速報値から修正された部分(黄色マーカー部)
<2025暦年見通し>
12月速報値より鉄鋼連盟は2025暦年見通しを下記とした。コロナ禍の2020暦年をも下回る見通しとなった。
○ 銑鉄生産は5,845.2万トンと前年比4.2 %減、4年連続の減少。
○ 粗鋼生産は8,067.9万トンと前年(8,400万8,866トン)比4.0 %減、4年連続の減少。
○ 炉別生産では、転炉鋼が5,983.1万トン(前年比3.4 %減)、電炉鋼が2,084.9万トン(同5.5 %減)となり、前年比では転炉鋼、電炉鋼ともに4年連続の減少。粗鋼合計に占める電炉鋼比率は25.8 %と前年から0.4ポイント低下する見通し。
○ 鋼種別生産では、普通鋼が6,247.0万トン(前年比4.3 %減)、特殊鋼が1,820.9万トン(同2.7 %減)となり、前年比では普通鋼、特殊鋼ともに4年連続の減少。
○ 熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)の生産は7,211.8万トンと前年比3.1 %減、4年連続の減少。鋼種別にみると、普通鋼が5,679.1万トン(前年比3.5 %減)、特殊鋼は1,532.7万トン(同1.5 %減)となり、前年比では普通鋼、特殊鋼ともに4年連続の減少。
図2には、銑鉄、粗鋼、転炉鋼、電炉鋼、熱間圧延鋼材の2025暦年見通しを、暦年推移とともに示した。共に、コロナ禍の2020暦年を下回る。

図2 銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材の2025暦年見通し
<2025年12月速報による見通し>
○ 銑鉄生産は481.3万トンと前月比0.5 %減、前年同月比6.9 %減となり、前年同月比では9か月連続の減少。
○ 粗鋼生産は657.5万トンと前月比3.0 %減、前年同月比4.8 %減となり、前年同月比では9か月連続の減少。12月の1日当たり粗鋼生産は21.2万トンで、11月の同22.6万トン比6.1%減の見通し。
○ 炉別生産では、転炉鋼が491.6万トンと前月比1.1 %減、前年同月比5.8 %減、電炉鋼が165.8万トンと前月比8.1 %減、前年同月比1.8 %減となり、前年同月比では転炉鋼は9か月連続、電炉鋼は2か月ぶりの減少。
○ 鋼種別生産では、 普通鋼が507.4万トンと前月比3.0 %減、前年同月比5.9%減、特殊鋼が150.0万トンと前月比2.8 %減、前年同月比1.0 %減となり、前年同月比では普通鋼は2か月連続、特殊鋼は4か月連続の減少。
○ 熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)の生産は585.9万トンと前月比2.8 %減、前年同月比4.9 %減となり、前年同月比では2か月ぶりの減少。
○ 普通鋼熱間圧延鋼材の生産は459.8万トンと前月比3.6 %減、前年同月比5.8 %減となり、前年同月比では2か月ぶりの減少。
○ 特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は126.0万トンと前月比0.5 %増、前年同月比1.2 %減となり、前年同月比では3か月連続の減少。
<2025年度上半期>
2025年度上半期[2025年4月~9月累計]の粗鋼生産高は、4,007万7,545トンとなった。2024年度上半期(4,183万7,540トン)比4.2 %減となった。経産省の発表4,014.3万トンを更に下回った。
2025年度上半期[2025年4月~9月累計]の熱間圧延鋼材合計の生産高は、3,600万5,748 トンとなった。2024年度上半期(3,697 万3,193トン)比2.6 %減となった。
図3には、2025年第2四半期までの四半期推移を示す。

図3 銑鉄、粗鋼及び熱間圧延鋼材生産量の四半期推移
鉄鋼需給の動き(2026年1月)より(表7)鉄鋼需給総括表を下記に示す。

なお、2026年1月28日(水)に鉄鋼会館で対面で開催された2025年度第4/四半期需給説明会については下記記事をご参照ください。
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