2月5日15時、中山製鋼所は26/3期3Q決算を発表し業績見通しを修正した。決算補足資料はこちら。後日開催予定の説明会後に再度報告予定。
<25年度3Q実績>
〇環境
鉄鋼業界においては、建設業向けは資材高騰や人手不足に伴う工期の遅れ、縮小などの影響が継続しており、製造業向けについても盛り上がりを欠いていることから、国内需要は低調に推移。それに加え中国などから安価な輸入品が流入してきたことで、鋼材販売価格の下落影響を受けた。同社グループにおいては、9月26日に発生した第5変電所事故により同社電気炉は操業停止を余儀なくされたものの、取引先への製品供給は代替鉄源を購入することで継続をさせた。なお、電気炉は12月24日より稼働を再開しており、その後は順調に操業を継続している。
〇実績
今3Qの業績は、売上高1,097億円(前年同期比199億円減)、営業利益32.1億円(同34.8億円減)、経常利益29.6億円(同36.4億円減)、当期利益16.6億円(同28.5億円減)となった。
図表1、26/3期3Q実績(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成
〇経常利益の増減(資料2ページ)
増益要因:スプレッド₊3奥苑、在庫影響+11億円
減益要因:販売数量▲23億円、固定費▲5億円、その他▲22億円
〇主要セグメント
●鉄鋼
鋼材販売価格における価格対応を迫られる中でスプレッドの確保に努めたが、変電所事故による電気炉操業休止中の減産影響や復旧費用、需要低迷や出荷調整等に伴う鋼材販売量の減少、固定費の増加等により減益となった。なお、電気炉操業休止の影響は当会計年度のみの一過性要因となる。
これらの結果、売上高は1,079億円(同197億円減)、経常利益は26.9億円(同34.6億円減)となった。
●エンジニアリング
海洋部門の売上減や鋳機部門のコスト削減などにより、売上高は12億円(同1億円減)、経常利益は0.2億円(前年同期比若干の増益)となった。
<26/3期通見通し>
厳しい事業環境が継続していくことが予想される中、同社グループは電気炉操業休止影響からのリカバリーを図るべく鋼材販売数量を増加させ、適正価格の維持を図り、スプレッドの確保に努めることで、売上高1,480億円、営業利益42億円、経常利益40億円、当期利益23億円を見込む。売上高は販売数量減から前回比▲30億円を見込むが、計画並みで推移しているので利益は据え置いた。
図表2、26/3期業績見通し(百万円、円/株)

出所:会社発表資料よりIRU作成
<参考>
図表3、四半期別の業績推移(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成
(IRuniverse 井上 康)