英豪資源大手のリオティントは5日、スイスの同業グレンコアとの合併協議を打ち切ったと発表した。
両社は今年1月に協議入りを表明しており、統合が実現すれば時価総額2000億ドル(約30兆円)を超える世界最大級の資源企業が誕生する見通しだった。しかし、株主利益を巡る条件面で折り合いがつかず、交渉は決裂した。
銅資産への野心と「株主価値」の壁
今回の統合構想の背景にあったのは、世界的なエネルギー移行(グリーントランスフォーメーション)に伴う「銅」の需要急増だ。リオティントは、グレンコアが保有する大規模な銅資産を足がかりに、成長分野での支配力を高める狙いがあった。
しかし、リオティント側は声明で「両社の株主に十分な価値を提供できる合意には至らなかった」と説明。シナジー効果や評価額を巡り、最終的な合意形成が困難であると判断した。
「三度目の正直」ならずも、踏み込んだ交渉
両社の合併交渉は今回が初めてではない。
- 2014年: グレンコアが提案したが、リオティントが「株主にとって最善ではない」として拒否。
- 2024年後半: 再びグレンコアからの打診で交渉が行われたが決裂。
今回は過去2回とは異なり、関係者によれば「初めて極めて真剣かつ徹底したデューデリジェンス(資産査定)」の段階まで踏み込んでいたという。双方が本腰を入れて臨んだ交渉だっただけに、統合のハードルの高さが改めて浮き彫りとなった形だ。
プレスリリース(リオティント)No intention to bid statement | Global:
プレスリリース(グレンコア):Response to Rule 2.8 announcement from Rio Tinto
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(IRUNIVERSE)