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中国のニッケル銑鉄&鉱石価格動向(26年2月第2週) 上昇 、インドネシア規制見据え供給懸念

2026/02/08 19:05
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中国のニッケル銑鉄&鉱石価格動向(26年2月第2週) 上昇 、インドネシア規制見据え供給懸念

 2026年2月第2週の中国のニッケル銑鉄とニッケル鉱石価格は上昇している。インドネシアのニッケル採掘制限への懸念が根強く、銑鉄市場からまず製品確保の動きが広がった。鉱石価格も半年以上の横ばいから上昇。4月のインドネシアの規制導入を見据え、神経質なムードが強まりつつある。

 インドネシア政府は、ニッケル鉱石の年間採掘枠(RKAB)について、2026年に約2億5,000万トンとする案を提示しているとされる。2025年の承認量(約3億7,900万トン)から約34%削減した量となる。

 

関連記事:インドネシアが生産削減を計画、LMEニッケル価格は9カ月ぶり高値

 

 ただ、最終製品の需要は鈍い。中国は2月15日から春節(旧正月)の大型連休に入るが、上海有色網(SMM)は2月6日までのレポートで「休暇前の大きな調達需要は見られていない」と報じた。

■銑鉄2年ぶり、鉱石1年ぶり高値

過去3ヶ月間のニッケル銑鉄価格の推移(NPI content 10-15% China)(RMB/Nickel/MTU)

過去3年間のニッケル銑鉄価格の推移(NPI content 10-15% China)(RMB/Nickel/MTU)

 

 中国のニッケル銑鉄価格は1月9日に高値RMB1080/MTUと、2023年11月上旬以来、およそ2年2か月ぶりの高値を付けた。1月23日にRMB1040と節目のRMB1000台を回復。11月28日-12月11日のRMB895を底に、上昇が続いている。

 

過去3ヶ月間のニッケル鉱石価格の推移(1.8min CIF China)($/ton)

 

 中国のニッケル鉱石価格も1月28日に仲値$79/tonと、2024年1月以来ほぼ1年ぶりの高値に上げた。2025年6月19日に付けた仲値$77/tonから半年以上も横ばいが続いた後での上昇だった。フィリピンやインドネシアで鉱石価格が上昇したとの報道もあり、動きが出てきた。

 

過去3か月間のLME($/ton)とSHFE(RMB/ton)のニッケル価格の推移

 精錬価格は反落。足元の他の金属価格の動向に即した動きとなっている。ただ、なおLME、SHFEともに価格水準は2024年6月以来の高値圏にあり、回復基調は変わらない。

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1月30日

 1月30日のロイター通信によると、インド政府は近くリチウムおよびニッケルの加工工場建設を促進するインセンティブ措置を導入する予定だ。自動車などの生産増を見据え、金属加工を現在の中国依存から自国生産に切り替えることを目指す。

 

1月29日

 一般紙などによると、山口県警は1月29日、国の補助金を不正に受給した詐欺の疑いで再生樹脂回収加工会社「揚子江実業」社員、劉龍(リュウ・ロン)容疑者(37)=中国籍、山口県周南市秋月=を逮捕した。同社は使用済みのリチウムイオン電池からニッケル、コバルト、リチウムなどのレアメタルを回収・再生する事業を手掛ける。

 

関連記事: 【山口】環境省の補助金4400万円超を詐取か 再生樹脂会社員を逮捕 設備導入で虚偽申請

 

1月22日

 豪メディアによると、同国南東部にあるモナシュ大学の研究者らは、使用済みリチウムイオン電池から重要鉱物・金属を回収する溶媒抽出システムを開発した。

 

関連記事: 使用済みリチウムイオン電池から重要鉱物を回収する溶媒抽出システムの開発 豪Monash大学 

 

1月16日

 工業情報化省などの中国の各部門は1月16日、「新エネルギー自動車用廃棄動力電池の回収および総合利用管理暫定措置」を発表した。

 

関連記事: 中国工業情報化部「新エネルギー自動車の廃棄されたバッテリーの回収および総合的な利用に関する管理暫定措置」について

 

(IR Universe Kure)

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