2月9日12時、アルコニクスは26/3期3Qの決算を発表し、通期見通しを据え置いた。後日開催予定の説明会後に再度報告する予定。
<26/3期3Q実績>
〇環境
同社グループとして関与の深い業界・市場においては、AI関連需要に牽引された半導体世界販売は好調に推移したが、日本市場における販売は7月以降6カ月連続で前年を下回った。25年4月から11月までの日本メーカーの国内外乗用車生産台数は、前年同期比微減、アルミ圧延品の国内出荷は4月から11月で前年同期比1.1%減、伸銅品の国内生産量は同期間で3.3%増となった。非鉄金属相場は、ドル建てでは3Qまでの平均価格において、3Qに上昇が顕著であったアルミ・銅は前年同期を上回った一方、ニッケルは前年同期を下回った。
〇実績
売上は、アルミ銅地金価格の上昇、電池関連やレアメタル関連取引が寄与して電子機能材事業、アルミ銅事業、装置材料事業、金属加工事業の4セグメントすべてで前年同期比増となった。同期間におけるセグメント利益は、半導体実装装置用金属加工品や電池用プレス部品関連取引などが寄与して電子機能材事業、装置材料事業、金属加工事業の3セグメントで前年同期比増となった一方、アルミ銅事業は地金・スクラップの収益率低下、自動車・家電分野での需要低迷などが影響して前年同期比減となったが、全体では前年同期比増となった。
図表1、26/3期3Q実績(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成
〇セグメント
●商社流通
・電子機能材事業
売上高は、レアメタル、合金材料取引や電池関連取引が寄与し、前年同期比増となった。セグメント利益は、売上に貢献した取引に加えニッケル原料取引の収益率回復も寄与し、前年同期比増となった。
・アルミ銅事業
売上高は、地金相場の上昇に加え銅スクラップの需要回復もあり前年同期比増となった。セグメント利益は、回復傾向にはあるものの収益率において前年同期を下回った地金・スクラップ取引や、自動車及び家電関連取引の需要低迷の影響で、前年同期比減となった。
●製造
・装置材料事業
売上高は、検査装置取引、北米市場の電気設備部品取引が寄与し、前年同期比増となった。セグメント利益は、売上に寄与した取引により前年同期比増となった。
・金属加工事業
売上高は、半導体実装装置用金属加工品、電池用プレス部品関連、金属切削加工品取引が寄与し、前年同期比増となった。セグメント利益は、売上に寄与した取引により前年同期比増となった。

出所:会社発表資料よりIRU作成
<26/3期業績見通し>
3Q累計の進捗率が8割超えと会社計画を上回って推移しているものの、業績見通しを据え置いた。
図表2、26/3期業績見通し(百万円、円/株)

出所:会社発表資料よりIRU作成
<参考>
図表3、四半期別の業績推移(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成
図表4、LME価格推移(年12月末=100)

出所:LMEよりIRU作成
(IRuniverse 井上 康)