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インドネシア、ガボンからレアアース調達へ ニオブも産出の鉱山と提携、加工業促進目指す

2026/02/19 14:09
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インドネシア、ガボンからレアアース調達へ ニオブも産出の鉱山と提携、加工業促進目指す

 インドネシアが中部アフリカ・ガボンからのレアアース調達に乗り出した。ジャカルタ・グローブなどの現地メディアは2月18日、「国家鉱物会社 (Perminas、ペルミナス)が、アフリカ事業を手掛ける金属投資会社ニュー・エナジー・メタルズ(New Energy Metals)と新たな覚書を結んだ」と伝えた。単純な資源国から加工業への転換を見据える。

 

■1月に大統領肝いりで「国家鉱物会社」

 NEMはアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビを本拠地とする金属投資会社で、子会社を通じてガボンのマブーミン鉱山を所有し、レアアースとニオブを生産する。今回は、インドネシアの国営資金であるダナンタラが経済面で提携に関与する見通しだ。提携内容は、将来的にインドネシアでの永久磁石の製造にも拡大するとの報道がある。

  ペルミナスはインドネシアのプラボウォ大統領の肝いりで1月に設立したばかりの、重要鉱物の管理に特化した政府機関。行政機関としてはダナンタラ傘下の位置づけで、現在、インドネシア国内の鉱山などの資産をペルミナスの管轄下に移行している最中だ。インドネシア政府はペルミナスの設立に先立ち、西北スマトラ州などで事業展開する鉱業企業など28社の事業許可を取り消していた。

 

■加工業促進で8%成長目指す

 インドネシアは単純な資源輸出国から製造立国への転換を目指し、鉱物分野では加工業への注力を推進する。ボーキサイトは2023年、ニッケル鉱石は2020年から輸出を禁じ、錫の輸出禁止も長年取りざたされてきた。原石輸出を禁じる代わりに中国の加工企業などの投資を引き入れている。

 

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 インドネシア政府は年間8%の経済成長を目指しており(2025年の成長率は5.1%)、実現のためにも産業の高付加価値化が必要との方針だ。ペルミナス設立を含めた鉱業の整理はその一環で、アフリカへの投資も、投資される側から投資する側への転換を目指す一歩と言える。

 

(IR Universe Kure) 

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