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日本トムソン、26/3Q3 半導体製造装置、電子部品実装機向け好調で通期は11.2%増収予想

2026/02/23 05:35
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日本トムソン、26/3Q3 半導体製造装置、電子部品実装機向け好調で通期は11.2%増収予想

日本トムソンの26/3期は半導体製造装置、電子部品実装機向け好調で11.2%増収、営業利益2.6倍予想。Q3では受注が同期比28%増と23/3Q1の178億円以来の高水準。27/3期はAI半導体やデータセンタ設備投資増などが拡大、半導体製造装置、電子部品実装機向け受注増で最高益更新が期待される。

 

株価1056円(2/20) 時価総額776億円 発行済株73501千株

PER(26/3DO予21.5倍)PBR(0.91X)配当26/3期予28円  配当利回り:2.7%

26/3Q3は半導体製造装置、実装機、工作機械向けなど増加し13.3%増収、経常2.1倍

   直線運動用軸受大手で半導体製造装置、電子部品実装装置向け等に強味。2/9に26/3Q3決算が開示され、売上高153.92億円(同期比13.3%増、Q2比0.5%増)、営業利益8.18億円(同期比8.95億円改善し黒字転換、Q2比0.9%増)、経常利益13.66億円(同期比2.07倍、Q2比35.5%増)、税引利益12.65億円(同期比4.21倍、Q2比27.0%増)と収益急回復となった。受注も176.05億円(同期比28.4%増、Q2比14.7%増)と、23/3Q1の178.51億円以来の受注額となった。

地域別では国内が69.52億円(0.3%増)と、Q1が8.5%増、Q2が4.8%増に対し伸び率が鈍化、半導体製造装置、工作機械など緩やかな伸びにとどまった。一方海外は、米州が24.55億円(同期比13.7%増)と各種医療機器、ロボット向けなどが好調、中国は29.11億円(63.4%増)と、半導体関連に加え大口の設備投資案件が寄与し大幅増収に。欧州も14.92億円(17.4%増)一般産業機械やエレクトロニクス向けが停滞も市販や円安が寄与した。その他アジアも15.79億円(9.8%増)と、シンガポール、台湾、インドネシアなどが回復、一方で輸送用機器が振るわず32.7%減と大幅減に。

業界別では直販分が74.68億円(3.3%増)で、内訳はエレクトロニクス向けが26.32億円(4.2%増)と実装機や半導体製造装置向けなどが堅調、36.17億円(3.2%増)など堅調も、工作機械は6.16億円(6.1%減)と回復が遅れる。一方、市販・外国代理店向けは79.21億円(24.7%増)と米国などの伸びで大幅増加となった。

 製品別では軸受等が136.87億円(14.4%増)で、内訳は直動軸受が84.86億円(17.9%増)と、半導体製造装置、電子部品実装機、医療機器向けなどが増加、特に海外向けの伸びが高かった。ニードルベアリングも53.74億円(12.8%増)と、ロボット向けクロスローラーベアリングや搬送機向けなどのカムフォロアやローラフォロアなども堅調な伸びを示した。

利益面では直動軸受の伸びが高く、増収効果に加え、MIX良化で原価低減効果もあり、全体で7.5億円程度の増益効果があった。加えてで円安効果が1.5億円などから、売上高総利益率が3.0ポイント改善し32.1%と、24/3Q3の34.7%以来の収益率となり、増収による販管費比率低下も3.0ポイントあり26.7%となり、営業利益率が6.0ポイント改善し、営業利益率が5.3%となり黒字転換した。

 

26/3期予想に変更はなく実装機や半導体製造装置向け回復し11.2%増収、営利2.6倍予想

26/3期会社予想は11/10の増額修正に変更はなく、売上高605億円(期初計画比20億円増額、前期比11.2%増)、営利31億円(同15億円増額、同2.6倍)、経常利益32億円(同17億円増額、同2.3倍)、税引利益29億円(同14億円増額、同5.2倍)予想を据え置いた。

地域別では日本が278億円(期初計画比11億円減額、11/10予想比1億円増額、3.3%増)とマウンタ向け好調ながら、半導体製造装置向けが在庫調整で回復が遅れている模様。海外は米州が97億円(同12億円増額、同1億円減額、8.4%増)と、半導体製造装置、医療機器、ヒューマノイドロボットなど幅広く堅調な伸びを見込む。中国は107億円(同15億円増額、同3億円増額、49.7%増)と、大型案件や工作機械の補助金継続、ロボット生産の拡大、半導体製造装置メーカーの台頭などで高成長を見込む。欧州は61億円(同2億円増額、同3億円減額、2.1%増)と半導体製造装置、工作機械向けなど緩やかな伸びを見込む。現状、Q3累計では各部門予想を修正し進捗率ほぼ75%となっているが、為替が円安になっていることから、海外向けの増額が期待される。また国内もQ4が同期比横ばい予想となっているが、昨今の半導体製造装置受注の好調から、こちらも若干上振れが期待される。

品目別ではニードルベアリングが210億円(期初計画比1億円増額、11/10予想比2億円減額、5.9%増)、直動シリーズが334億円(同22億円増額、同2億円増額、18.7%増)、諸機械部品61億円(同3億円減額、同変更無し、4.9%減)予想となっている。現状、半導体製造装置や電子部品実装機などが好調であることから、同社の直動軸受の上振れが見込まれ、為替の円安効果も加わり輸出向け中心に直動軸受の売上上振れが期待される。

利益面では、収益性が高い直動シリーズが増額となっていること、さらに受注も回復しており、MIX良化、円安効果も為替前提から5円程度円安となる見通しで3億円程度の上振れ効果が見込める。このため、営業利益も上振れが期待される。また経常利益では円安メリットが加わり、上振れ幅が拡大しよう。

 

27/3期までの累計営利65億円以上は大幅上振れ期待

同社は半導体生産の回復遅れから、25年5月に24年策定の中計を見直し、26年度までに合計営業利益65億円以上、ROEを26年度までに8%以上とした。

現状、26/3期の収益上方修正が行われ、さらに受注が再増額含みで、27/3期は先端半導体分野での収益拡大が加速しよう。またAIデータセンタの需要拡大は大型基板への部品実装ニーズが高まり、チップマウンタの伸びも期待される。現在、強みを持つ「少量多品種の超高精度ニードルベアリング+直動案内機器」の組み合わせが、半導体製造装置・医療・宇宙向けという高付加価値用途の需要増加に対し直動軸受最大手のTHKとの差別化となっている。同社はこれらの需要に対応、ベトナム新工場用の土地を取得、メカトロユニット拡大など、中計達成に向けた施策を実行中である。現在、半導体生産の増額、AIデータセンタ増設が目白押しで、減額前の中計目標の25/3期~27/3期営業利益90億円以上も視野に入ろう。

株価は市場暴落時の4/7に2021年11月以来の安値を付けた後、25/5/12の本決算で25/3期を底に緩やかな収益回復、中計も減額見直ししたことで悪材料出尽くしとなったと見られ、その後は上昇した。さらに26/3Q1決算が良かったこともあり順調に上昇、26/3H1増額修正を受け、2026年2月2日には2018年5月1日の1053円を抜いた。現在26/3期会社修正予想EPS41.85円に対しPER25.3倍はプライム機械平均PER22.6倍に対しやや割高となっている。但し、精密ボールねじの黒田精工(7726)46.2倍、直動トップながら減額修正しているTHK(6481)の26.3倍、軸受総合メーカーの日本精工(6471)32.8倍に対し割安となっている。またPBRが0.91倍と1.0倍割れが続いている。今後、増額修正も期待され、27/3期は半導体関連の拡大から最高益更新も視野に入り、10年来の新高値更新ながら2006年4月の1480円高値もあり、ややポジティブ継続の評価としたい。

(図表は 26/3Q3決算、決算補足資料などから添付、もしくは加工、チャートはヤフーから)

 

 

 

 

                    *THK(6481),黒田精工(7726)、日本精工(6471)との比較

 

 

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