豪州の西オーストラリア(WA)州政府は、重要鉱物や希土類事業など鉱業の盛んなKalgoorlie地区に、豪州最大級規模のバナジウム電池エネルギー貯蔵システム(VBESS)の開発を計画しているが、この度、第一段階の関心表明(EOI)に業界から強い関心が寄せられたとして、本計画の実現に一歩近づいたとの発表があった。
同システムは、50MW/500MW/h、最大10時間の放電が可能なWA州製バナジウムフロー電池となることが見込まれており、政府が1億5000万豪ドルを拠出する。同施設の実現/建設は、現WA州政権の『Made in WA』計画における主要な選挙公約でもあったという。州政府はこの実現により、地元の雇用増や経済の多様化と共に、自州を再生可能エネルギーの拠点とし、州内生産物を増やす野望を燃やしている。
今回のEOIに寄せられた応募件数は20件以上とのことで、州政府は、“WA州でのバナジウム供給チェーンにおける全分野への投資意欲が明確に示された”と述べている。また、同州政府は今月あたまに、この重要鉱物の自州での生産促進と、新興産業であるバナジウム電池産業の発展を目的として、バナジウム製品に2.5パーセントのロイヤルティ税率を適用したばかり。このロイヤルティ適用も、新たなVBESS建設の追い風になるものと考えられている。
なお、現在は、同州内のエネルギー・経済多様化省(DEED)が第一段階のEOIにて提出された提案書の検討を進めている最中とのことで、第2段階の提案募集では詳細な事業計画を求め、2026年半ばまでにVBESS実施の優先提案者1社を選定する方針とのことである。
(IRUNIVERSE A.C.)