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ピラー 26/3Q3決算・WEBセミナー報告 26/3期売上横ばい、営業利益5.9%予想に増額修正、27/3期は半導体需要拡大で最高益更新期待

2026/02/28 23:45
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ピラー 26/3Q3決算・WEBセミナー報告 26/3期売上横ばい、営業利益5.9%予想に増額修正、27/3期は半導体需要拡大で最高益更新期待

PILLAR(6490) 26/3Q3決算・個人投資家説明会メモ ややポジティブ継続

 

26/3期売上横ばいも営利5.9%増予想に上方修正、27/3期半導体向け増で最高益更新期待

 

株価8500円(2/27) 時価総額 2128億円   発行済株25042千株 

PER(26/3DO予:21.5X)PBR(2.53X) 配当(26/3DO予)135円 配当利回り1.6%

 

要約

 

26/3Q3は8.1%増収21.4%営利増と海外中心に半導体向けの底入れと円安が寄与

 流体制御関連の総合シールメーカー。2/9に26/3Q3決算が開示され、その後、2/17にIR説明会が実施された。26/3Q3は売上高147.26億円(同期比8.1%増、Q2比0.4%増)、営業利益30.51億円(同21.4%増、同24.5%減)、経常利益29.38億円(同21.7%減、同5.4%増)、税引利益22.39億円(同11.7%減、同5.2%増)、受注146.41億円(同8.6%増、同14.0%増)、受注残113.96億円(同14.5%減、同0.7%減)となった。Q3に入り海外中心に半導体関連の回復が本格化、特に中国などの伸長、利益面では円安影響もあり収益回復が進んだ。

 セグメント別では電子機器関連が売上高100.65億円(10.2%増)、営利24.08億円(24.1%増)、受注97.77億円(12.6%増)、受注残高64.42億円(22.9%減)に。半導体製造装置向けフッ素樹脂製品群の受注が海外中心に回復、特に中国を中心にアジア向けが35.80億円72.1%増となった。一方国内は49.46億円(11.3%減)にとどまった。利益面では増収効果と円安なども寄与、営業利益率が稼働率低下(6割程度)と福知山第2工場などの設備償却負担増などがあったものの。同期比2.7ポイント改善し23.9%と、25/3Q2の25.2%以来の水準まで回復した。

産業機器関連は売上高46.55億円(3.9%増)、営利6.38億円(12.1%増)、受注48.64億円(1.4%増)、受注残49.54億円(0.5%減)。売上面ではタンケンシールセーコウが好調維持、メカニカルシールも堅調で、半導体製造CMP向けロータリージョイントが在庫調整完了し拡大基調に。利益面では三田工場の償却負担増などが影響も、MIX良化もあり営利率が1.0ポイント改善し13.7%となった。

 市場別売上(単独ベース)では、半導体・液晶向けが79.47億円(同期比4.3%減、Q2比1.2%減)と国内の回復遅れもあり減少、ただし連結では増加に転じているとみられる。化学・その他は10.81億円(同10.6%増、同2.7%増)と堅調に推移した。石油・鉄鋼・輸送は11.26億円(同3.8%増、同23.1%減)などとなっている。

 利益の増減要因では、増収寄与(値上げ含む)で9.2億円、為替で1.0億円の増益寄与、一方で人件費、R&D、基幹システム刷新に伴う費用増など販管費の圧迫3億円などのマイナス影響があった。

26/3期予想を増額し売上高580億円(0%増)、営業利益120億円(5.9%増)も増額期待

 26/3Q3累計収益が売上では進捗率74.6%も、営業利益で84.0%、経常利益で90.6%)まで高まったこと、受注が底打ちから拡大に転じ、しかも年明けから拡大テンポが高まっており、26/3期予想を増額修正した。26/3期修正予想は、売上高580億円(期初計画比5億円増額、0.0%増)、営業利益120億円(同17億円増額、5.9%増)、経常利益125億円(同22億円増額、8.9%増)、税引利益85億円(同13億円増額、2.4%増)と、減益予想から増益予想に転じた。

セグメント別では電子機器関連が売上高384億円(期初計画比16億円増額、1.6%減)、営利93億円(期初計画比20億円増額、11/13修正予想比17億円増額、5.6%増)予想と、半導体市場の回復が本格化、海外向けの拡大MIX良化などもあり利益の大幅増額修正予想となった。現状、逆算して26/3Q4が売上高99.08億円(同期比4.6%減、Q3比1.6%減)、営業利益27.14億円(同28.5%増、同12.7%増)となっている。現状、半導体製造装置業界では洗浄装置が最大手ユーザーのスクリーンが26/3期SPE売上を5020億円(3.4%減)と変更していないものの、引き合いが強くなっているとしており、多少上振れの可能性がある。また中国では引続き高水準の需要が見られる。このため、売上面でQ4が同期比減少にはならないとみられ、Q3対比でも円安影響も継続しており、売上高の上振れが見込まれる。利益面ではMIX良化が継続、円安もあり収益率が高まる見通しとなっているが、増収効果で利益率も若干高まるとみられ、利益では増額幅が高まろう。

産業機器事業は売上高196億円(期初計画比11億円減額、3.4%増)、営利27億円(同3億円減額、11/13修正予想比変更無し、8.0%増)予想とした。タンケンシールセーコウが過去最高の収益予想ながら計画を下回って推移しているため、売上を減額している。ただし利益面ではCMP向けのロータリージョイントが回復基調にあり、本格回復は27/3期となる見通しながらQ4では寄与が見込まれ、11/13比では利益予想を据え置いた。CMP向けのロータリージョイントについては、荏原製作所のCMP受注が25/12期1813億円(26.7%増)、26/12期は2700億円(48.9%増)と伸長予想となっており、今後拡大テンポの加速化が見込める。さら台湾、韓国向けもボトムを付けるとみられ、同部門の増額が見込まれる。なお産業機器事業はTSSが予想を減額も好調を持続しており、今後も最高収益更新が続くと見られる。このため、2/9段階で収益予想に対し、若干の上振れが期待される。

会社側の営業利益の増減要因分析では、期初計画に対し、増収効果(値上げ含む)が17.5億円上振れていることが大きく寄与するとしている。現状、さらに増収効果、MIX良化、円安寄与も加わり、利益について再増額が見込まれる。

27/3期は先端半導体製造装置向け拡大と新製品群寄与で最高収益更新期待

27/3期は半導体生産の本格拡大、また先端半導体工程における洗浄工程の頻度拡大が期待される。加えて先端パッケージ、ハイブリッドボンディング、化合物半導体などでは高出力対応で薄化からCMP工程の大幅拡大が見込まれる。このため改めて洗浄工程やCMP工程の伸びで収益拡大が見込まれる。

事業別では電子機器事業においてピラフロン製品が耐薬品・耐熱・低摩擦・絶縁性など多くの特性を高次元で備え、継手は独自のシール構造が盛り込まれ世界的にシェア90%と独占的地位を築いている。半導体の微細化とともに洗浄工程の頻度増大で市場平均を上回る需要が見込める。これは従来の単純な液浸洗浄では除去困難な汚染が増加し、洗浄回数の増大が見込まれるため。27/3期は再度最高収益の更新が期待される。産業機器も半導体の微細化でCMP装置向けロータリージョイントの急拡大が見込まれる。これは配線・トランジスタ構造の複雑化、積層化による平坦度の要求がさらに高まりCMPが多用されるためで、荏原製作所は26/12期の受注5割増を目指している。今後も3Dデバイスの拡大で27/3期以降も高い成長が見込める。また世界で唯一カーボンを自社生産するTSSは画期的なポーラスカーボンパッドを開発しており、これらも売上拡大に寄与しよう。

 

全体として27/3期は半導体生産の拡大と新生産設備の本格拡大、新製品群の拡大により、再度最高益更新が期待される。

株価は8/6の26/3Q1発表で社内目標に対し多少上振れたこと、受注が拡大したことなどで反応、4000円大台の回復となり、その後も順調に上昇、2/9の増額で一段高となっている。現在26/3期修正会社予想EPS368.18円に対しPER23.5倍はプライム市場機械平均PER22.6倍並の水準にある。なお類似事業を行うニチアス23.8倍、バルカー19.7倍と似た水準、半導体向けで利益の少ないイーグル工業15.8倍に対し割高の水準にある。同業界の代表企業であり、主力ユーザーにスクリーン、またこれからAI半導体向けで急拡大が見込めるCMPの荏原などがあり、受注拡大から26/3期収益の再増額が期待され、27/3期には再度最高益更新が見込まれる。ただし、昨今の上昇テンポの速さから、業績上方修正を織り込んだとみられ、27/3期最高益更新期待もややポジティブ継続と考える。

(図表、カタログは会社説明会資料、HPから添付、チャートはヤフーから添付)

 

 

 

 

                            バルカー(7995)、ニチアス(5393)、イーグル工業(6486)との比較

 

(IRuniverse Okamoto)

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