2026年2月20日(木)、(一社)日本鉄鋼連盟が2026年1月の鉄鋼生産概況(速報)及び2025年12月実績を発表した。
2026年1月の粗鋼生産(速報)は675.1万トン、12月実績(656万6,154トン)比2.8 %増、前年同月(678万6,517トン)比0.5 %減となり、前年同月比では10か月連続で減少する見通しとなった。
粗鋼生産量は2025年3月の721万トンを除くと、2024年8月から700万トンを下回って推移している。2025年9月は2月と同様650万を下回った。
2024年度の月換算粗鋼生産量691.3万トンを上回ったのは、2025年7月の691.8万トンだけだった。
なお、2025年度上半期の粗鋼生産量は4,007.8万トンと2024年度同期(4,183.8万トン)比4.2 %減。
2025年度第3四半期の粗鋼生産量は、2019万トン6,818となり、前年同期(2071万9,510トン)比2.5 %減となった。
2025暦年上半期(1月~6月累計)の粗鋼生産量は、2024暦年上半期(4,269万8,111トン)比5.0 %減の4054.4 万トンとなった。暦年上半期ベースでは4年連続で前年を下回った。
12月実績によれば、2025暦年の粗鋼生産は8,067万823トンと前暦年(8,400万8,866トン)比4.0 %減となり、4年連続で減少した。
下記表は、2026年1月22日に日本鉄鋼連盟が更新した速報値による全国鉄鋼生産高を、12月実績値によりIRuniverseで修正したものである。黄色マーカー部が修正した箇所である。粗鋼生産高は2020暦年の8,318万6,485トンをも下回り、57年前の1968年以来の低水準となった。

日本鉄鋼連盟が発行した鉄鋼需給の動き(2026年2月)より、表7:鉄鋼需給総括表を示す。2025年11月及び12月は実績値、2026年1月は速報値である。

<12月実績>
○ 12月実績では、12月の粗鋼生産は656万6,164トンと前月(677万6,467トン)比3.1 %減、前年同月(690万7,100トン)比4.9 %減と減少した。前年同月比では、9か月連続の減少となった。12月の1日当たり粗鋼生産は21.2万トンで、11月の同22.6万トン比6.2 %減となった。 2025年12月までの、粗鋼及び熱間圧延鋼材(普通鋼・特殊鋼)の生産高推移(年度は月換算)を示す。

<2026年1月速報及び2025年12月実績>
2026年1月の全国鉄鋼生産高を下記表に示す。黄色マーカー部は、2025年12月速報値から修正されたものである。

<2025暦年>
2025暦年(確定値)生産量を下記に示す。
○ 銑鉄生産は5,845万1,512トンと前年(6,102万5,606トン)比4.2 %減、4年連続の減少。
○ 粗鋼生産は8,067万823トンと前年(8,400万8,866トン)比4.0 %減、4年連続の減少。
○ 炉別生産では、転炉鋼が5,983万620トン[前年(6,195万7,077トン)比3.4 %減]、電炉鋼が2,084万203トン[同(2,205万1,789トン)5.5 %減]となり、前年比では転炉鋼、電炉鋼ともに4年連続の減少。粗鋼合計に占める電炉鋼比率は25.8 %と前年から0.4ポイント低下した。
○ 鋼種別生産では、普通鋼が6,246万4,329トン[前年(6,529万9,735トン)比4.3 %減]、特殊鋼が1,820万6,494トン[同(1,870万9,131トン)2.7 %減]となり、前年比では普通鋼、特殊鋼ともに4年連続の減少となった。
○ 熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)の生産は7,223万8,628トンと[前年(7,438万8,065トン]比2.9 %減となり4年連続で減少。鋼種別にみると、普通鋼が5,687万7,097トン[前年(5,882万5,367トン)比3.3 %減]、特殊鋼は1,536万1,531トン[同(1,556万2,698トン)比1.3 %減]となり、前年比では普通鋼、特殊鋼ともに4年連続の減少。
図2に銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材の暦年推移を示す。 2025暦年は、4年連続で前暦年の生産高を下回り、遂にコロナ禍の2020暦年をも下回った。

図2 銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材の暦年推移
熱間圧延鋼材の暦年推移を図3に示す。 熱間圧延鋼材、普通鋼の生産高は、2年連続で、2020暦年を下回った。
特殊鋼(最終鋼材)[構造用鋼計、機械構造用炭素鋼、構造用合金鋼及び特殊用途鋼]の暦年推移を併せて示す。

図3 熱間圧延鋼材(普通鋼及び特殊鋼)の暦年推移
<2026年1月速報による見通し>
○ 銑鉄生産は497.4万トンと前月比3.4 %増、前年同月比2.0 %減となり、前年同月比では10か月連続の減少。
○ 粗鋼生産は675.1万トンと前月比2.8 %増、前年同月比0.5 %減となり、前年同月比では10カ月連続の減少となった。1月の1日当たり粗鋼生産は21.8万トンで、12月の同21.2万トン比2.8 %増。
○ 炉別生産では、転炉鋼が509.0万トンと前月比3.5 %増、前年同月比1.1 %減、電炉鋼が166.1万トンと前月比0.7 %増、前年同月比1.3 %増となり、前年同月比では転炉鋼は10か月連続の減少、電炉鋼は2か月ぶりの増加となった。
○ 鋼種別生産では、 普通鋼が524.0万トンと前月比3.4 %増、前年同月比0.2 %減、特殊鋼が151.1万トンと前月比0.9 %増、前年同月比1.6 %減となり、前年同月比では普通鋼は3か月連続の減少、特殊鋼は5か月連続の減少となった。
○ 熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)の生産は585.3万トンと前月比2.1 %減、前年同月比4.4 %減となり、前年同月比では2か月連続の減少となった。 ○ 普通鋼熱間圧延鋼材の生産は460.9万トンと前月比1.6 %減、前年同月比4.5 %減となり、前年同月比では2か月連続の減少となった。
○ 特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は124.4万トンと前月比3.9 %減、前年同月比4.2 %減となり、前年同月比では2か月ぶりの減少となった。 前年同月比では3か月連続の減少。
<2025年度上半期>
2025年度上半期[2025年4月~9月累計]の粗鋼生産高は、4,007万7,545トンとなった。2024年度上半期(4,183万7,540トン)比4.2 %減となった。経産省の発表4,014.3万トンを更に下回った。
2025年度上半期[2025年4月~9月累計]の熱間圧延鋼材合計の生産高は、3,600万5,748 トンとなった。2024年度上半期(3,697 万3,193トン)比2.6 %減となった。
<四半期推移>
図4には、2025年第3四半期までの四半期推移を示す。

図4 銑鉄、粗鋼及び熱間圧延鋼材生産量の四半期推移
(IRUNIVERSE tetsukoFY)