ヒューリックとJFEスチールは11日、「(仮称)南渡田北地区北側開発 研究棟A」(以下、本物件)の新築工事に同日着工したと発表した。同物件は、両社が事業パートナーとして推進する「南渡田北地区北側」(開発面積5.6ha)の開発において、クライメートテックを社会実装するスケールアップ拠点の形成を支える施設の一つ。2027年度中のまちびらきに向けて整備を進めていく方針だ。
同物件には、JFEスチールの研究開発部門であるスチール研究所が入居予定で、GXやDXといった社会的要請に、マテリアルの力で応える研究開発機能の強化を図る。具体的には、製造現場で得られる膨大なデータとシミュレーション技術、AIを連携させ、製造プロセスをデジタル上で再現することで、品質向上や安定操業、環境負荷の低減につなげる研究等に取り組み、次世代の産業・社会を支える拠点として開設する。
棟内には、社内外の多様な関係者が集い、交流と共創を促進する「共創スペース」の設置を計画。技術展示を含む共創空間を設けることで、顧客やアカデミア、近隣企業をはじめとする地域の多様な関係者の皆さまとのコミュニケーションを促進し、研究者一人ひとりの創造性を引き出しながら、研究開発から社会実装までを加速する「開かれた研究開発拠点」としての機能を一層強化していくとしている。
さらに、建設にあたっては、主要鉄骨約1120t全てにJFEスチールのGXスチール「JGreeX®」を採用するとともに、構造部材の一部に、耐火被覆と意匠性を備えた木材と鋼のハイブリッド構造であるJFEスチールの「アーキテツト®」を導入するなど、環境負荷低減に配慮した設計としており、環境性能と機能性を両立した研究開発ラボとして整備を進める方針。
(IRuniverse K.Kuribara)