豪Cobalt Blue Holdings Limitedは3月30日、太平洋のクラリオン・クリッパートン海溝(CCZ)での海底採掘に注力している米国企業Glomar Minerals LLCとの間に、ノジュール処理事業に関するコンソーシアム契約を締結したことを発表した。多金属ノジュールは、“単一の資源源から複数の重要鉱物を供給する可能性を秘めて”おり、本コンソーシアム契約のもとで両社は、Glomar社の海洋鉱物に関する知識や能力と、Cobalt社の重要鉱物処理・精製に関する実績、専門知識を融合させていく。
具体的に両社は、間もなく開始予定だという多金属ノジュールの処理に関する実現可能性調査を行いながら、深海鉱物処理プラントの建設を目指す。同施設は、太平洋海底から採掘された重要鉱物を処理するための“世界初”の精製所として、米国内に3年以内に建設する予定であるとのこと。立地選定作業はすでにある程度進んでいるそうで、年間約20万トンの処理能力を目指すと述べられている。
上記の実現可能性調査と処理施設建設計画に加え、Cobalt社はさらに、自社の豪NSW州Broken Hillテクノロジーセンターにて、多金属ノジュールからマンガン(Mn)、コバルト(Co)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)を含む重要金属を回収するためのプロセスフローシートの開発および試験も行うとしている。Cobalt社の湿式冶金技術によるフローシートはすでに特許を取得しているとのことで、今回パートナーとしてGlomar社に選ばれた同社は、自社のフローシートが“複数の金属を含む原料に対して拡張性を持つことを実証”し、同技術を“新規かつ重要な多品目原料に活用する絶好の機会”であるとして、本提携に期待を寄せている。
なお、ロイター通信(3月30日)は同処理施設建設計画に関して、資金調達の必要性を指摘している他、現時点で(同処理施設からの)供給契約を締結した顧客はいないことも伝えている。
(IRUNIVERSE A.C.)