出光興産株式会社(以下「出光興産」)、株式会社竹中工務店(以下「竹中工務店」)、ケミカルリサイクル・ジャパン株式会社(出光興産子会社、以下「CRJ」)、フクビ化学工業株式会社(以下「フクビ化学」)、株式会社プライムポリマー(出光興産関係会社、以下「PRM」)の5社は、4月10日(金)、廃棄・回収された使用済みプラスチック(ポストコンシューマープラスチック※1)を原料として、マスバランス方式※2を活用した再生プラスチックを製造するとともに、建設資材への活用に成功したと発表した。
この取り組みでは、CRJが使用済みプラスチック(ポストコンシューマープラスチック)から、独自の油化ケミカルリサイクル※3技術を用いてCR油※4を生産。そのCR油を原料として、出光興産がマスバランス方式を適用してケミカルリサイクル化学品を製造し、このケミカルリサイクル化学品からPRMが再生プラスチックを製造した。この再生プラスチックは、化石燃料由来のプラスチックと同等の品質を有するポストコンシューマーリサイクル(PCR)プラスチック※5となる。
フクビ化学は、この再生プラスチックを乾式遮音二重床※6「フリーフロアーCPシリーズ」の支持脚部分へ適用することに成功し、建設資材として導入するための技術的な課題をクリアした。
竹中工務店は、フクビ化学が製造した再生プラスチック由来の建設資材を活用し、建設分野でのサーキュラーエコノミー「サーキュラーデザインビルドⓇ※7」の実現を目指す。
5社は、資源循環社会の実現を目指し、共同で資源循環スキームの構築や再生プラスチックの活用を推進してきた。今回の取り組みで得られた知見や実績を活かし、建設現場で発生する使用済みプラスチックの再資源化および資源循環のさらなる推進に取り組む。
※1 ポストコンシューマープラスチック:製造工程で発生する端材などではなく、消費者や企業等エンドユーザーが使用した後のプラスチック。
※2 マスバランス方式:原材料から製品への加工・流通工程において、ある特性を持った原料(例:使用済みプラスチック由来の原料)がそうでない原料(例:石油由来の原料)と混合される場合に、その特性を持った原料の投入量に応じて、製品の一部に対してその特性の割り当てを行う手法。
※3 油化ケミカルリサイクル:使用済みプラスチックを油化して、生産したCR油を原料に「ケミカルリサイクル化学品」などを製造する再資源化の手法。
※4 CR油:ケミカルリサイクル油。使用済みプラスチックを油化して生産した軽質原油相当の油。
※5 ポストコンシューマーリサイクル(PCR)プラスチック:製造工程で発生する端材などではなく、消費者が使用した後のプラスチック(ポストコンシューマー材料)をリサイクル・再生したプラスチック製品。
※6 乾式遮音二重床:床パネルを支持脚で浮かせて施工する、防音性能を高めた二重床システムのこと。
※7 「サーキュラーデザインビルド®」:従来のスクラップ&ビルドから「つくる」「つかう」「つなぐ」をキーワードに、サーキュラーエコノミーの概念を採り入れ、廃棄物を出さない竹中工務店が提唱する建築手法。
(IR universe rr)