4月21日、東京製鐵の鋼材スプレッドについて、鋼材販売価格の単純平均から鉄スクラップ同様に加重平均に修正。その結果は以下の通り。今後は、この方式で試算したものを採用する。
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〇鉄スクラップについて
●加重平均:同社の各工場における年間調達量を加味して算出。四半期ごとに同社にヒアリングしているが大きな変化が無い限り更新なし。高松鉄鋼センターの中止分を加味。
加重平均した鉄スクラップ調達価格は53,000円/トン(先週比500円/トン上昇)。前提である45,800円/トンに対して、7,200円/トン上回っている(図表4参照)。
図表1、東京製鐵の工場別スクラップ調達価格(円/トン)
注意:黄色は上昇、青色は下落
注意:25年12月27日から高松鉄鋼センターでの鉄スクラップの調達が中止している。
出所:会社発表資料よりIRU作成
●移動平均:同社の在庫量を加味して算出。同社は具体的な在庫量を公表していないため、四半期ごとにヒアリングを行って在庫量を推測している。このため、図表のデータは基本的に当該四半期の始まり日をスタートにしている。
一方、鉄スクラップ調達価格の移動平均*は49,686円/トン(先週末比1,279/トン上昇)となった。移動平均調達価格は会社新前提に対し3,886円/トン上回っている。
図表2、東京製鐵の鉄スクラップ調達価格と会社想定(千円/トン)

出所:会社発表資料よりIRU作成
〇鋼材スプレッドについて:鋼材価格、スプレッド価格ともに加重平均を採用。
IRUが推測したスプレッド(鋼材価格とスクラップ価格の差)と会社前提の差は以下の通り。なお、鋼材価格をこれまでの単純平均から生産量を加味した加重平均に変更。足元のスプレッドは会社前提を下回ったためか、同社は5月の鋼材販売価格をトン当たり3,000-5,000円値上げを打ち出した。鉄スクラップ価格以外にも原油価格の高止まりによる原燃料や物流コストの上昇が背景にある。下図のスプレッドには原燃料・物流コスト等は加味していないが、足元の状況から推測するとスプレッドは更にトン3,000円程度悪化するものと思われる。
図表3、スプレッドの推移(千円/トン)

注意:スプレッド=鋼材価格-スクラップ価格。鋼材価格と鉄スクラップ価格とも加重平均。
出所:会社発表資料よりIRU作成
<参考>
図表4、鋼材売出価格推移(千円/トン)

出所:会社発表資料よりIRU作成
海外の鉄スクラップ価格は、「海外の鉄スクラップ価格(4/17)」を参照。
(IRuniverse 井上 康)