2026年4月20日~4月26日のバッテリー業界では、トヨタのインドネシア工場がライバルである中国CATLと提携を決めたことが大きな話題になった。そのCATLはナトリウムイオン電池の年末量産を計画するなど技術開発に余念がない。一方、国内では蓄電池や水素電池、資源再生の普及や導入に向け、官民挙げての動きが進む。
<国内>
●古川電池、蓄電池など値上げ 6月1日から
古河電池は4月22日、産業用鉛蓄電池と産業用電源システムを 6 月 1 日出荷分から価格改定すると発表した。
古河電池、産業用鉛蓄電池と産業用電源システムを10%以上値上げ
●東京都、水素燃料電池船2隻が完成
完成した水素燃料電池船

(出所:東京都発表資料)
東京都は4月21日、ホームページ上で、「水素燃料電池船『東京みらい丸』『つきじZERO』の2隻が完成した」と発表した。水素燃料電池船の導入は官公庁では初めて。
2隻は港湾施設の巡回や河川工事の監督などに使用する。4月27日から都内で開催する、国内外の新興企業を集めたイベント「スシテック東京2026」の東京港見学ツアーでも運航する。
プレスリリース: 官公庁初の水素燃料電池船「東京みらい丸」「つきじZERO」が完成|4月|都庁総合ホームページ
●住友電気工業、RF電池が北海道で風力発電設備に採択
住友電気工業は4月21日、同社のレドックスフロー電池(RF電池)が、北海道電力ネットワークによる風力発電の連系拡大に向けた定置型蓄電池システム案件の調達公募で採用されたと発表した。
関連記事:住友電工、北海道電力ネットワーク南早来変電所に3件目のレドックスフロー電池採用が決定
●VOLTA、東京都のリチウムイオン電池の資源化で採択
エンビプロ・ホールディングスの連結子会社であるVOLTA(本社:静岡県富士市)は4月21日、東京都環境局が公募した「令和8年度リチウムイオン電池等広域的資源化事業 協働事業者」に採択されたと発表した。
関連記事:VOLTA 東京都「令和8年度リチウムイオン電池等広域的資源化事業 協働事業者」に2年連続採択
●東大、太陽電池の可能性広げる基礎研究で成果

東京大学の先端科学技術センターは4月21日、ホームページ上で、「オールペロブスカイトスペクトル分割型2接合4端子太陽電池で極めて高い光エネルギー変換効率を安定して得ることに成功した」と発表した。EVや電動航空機に搭載可能な第3世代の超高効率大面積ペロブスカイト太陽電池の実現に繋がる基礎研究の成果としている。
プレスリリース:オールペロブスカイト2接合太陽電池で変換効率30.2%達成―順構造ワイドギャップセルと逆構造ナローギャップセルの組合せで実現― | 東京大学 先端科学技術研究センター
●トヨタ、インドネシア工場が中国CATLと提携
トヨタ自動車のインドネシア工場であるPTトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・インドネシア(TMMIN)は4月20日、自社ホームページ上で、「車載電池世界最大手である中国の寧徳時代新能源科技(CATL)と提携し、ハイブリッド車(HV)用バッテリーセルとモジュールを生産する」と発表した。トヨタ側が1兆3000億ルピア(約120億円)を投じ、2026年下期にも輸出を開始する。
CATLとの提携式典

(出所:TMMIN発表資料)
<海外>
●「北京国際モーターショー」開幕 4月24日-5月3日

中国で大型自動車展示会「北京国際モーターショー」が4月24日-5月3日、中国北京市で開催中だ。世界から1451台が出展し、電気自動車(EV)や車載電池の最新製品が展示されている。
●中国CATL、ナトリウムイオン電池を26年末に量産へ
中国のCATLは4月21日、北京市で開いた技術説明会で、「ナトリウムイオン電池を2026年末に量産する」と明かした。
CATLの技術説明会の様子。ナトリウムイオン電池について説明

(出所:CATL発表資料)
プレスリリース:宁德时代"极域之约"超级科技日:以全材料体系重划行业技术标尺
同社はかねてナトリウムイオン電池の開発に取り組み、中国国有の長安汽車に提供している。ナトリウムイオン電池は希少で高価なレアメタルを使わないため低コストでの生産が可能だが、出力の点で問題が残る。
関連記事: 中国CATL、車載向けナトリウムイオン電池を量産 軽商用車向け、上期に乗用車も
(IR Universe Kure)