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バナジウム市場近況2026#5 上値重い、フェロバナジウム下落 中東長期化で取引減

2026/05/01 16:31
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バナジウム市場近況2026#5 上値重い、フェロバナジウム下落 中東長期化で取引減

 2026年5月初めまでのバナジウム価格は上値の重い展開だ。鉄鋼向けのフェロバナジウムが取引先である製鉄所の調達意欲減退で下落し、五酸化バナジウムにも様子見気分が広がっている。中東紛争の長期化などで多方面にインフレ懸念が広がり、コスト高が製鉄所などの生産意欲を削いでいる影響が出ている。

■製鉄所にコスト圧力、様子見気分広がる

 

過去3か月間のフェロバナジウム価格の推移(V78%min US$/kg EU)($/kg)

 

 鉄鋼向けのフェロバナジウムはピークアウト感が出ている。5月1日に$28.555/kgと節目の$29を割り込み、3月上旬以来の安値に値下がりした。4月8日-22日の$29.275をピークに調整が入っている。$30の大台を前にひるんだ格好だ。

 Ferroalloynetは4月30日までの週刊レポートで「(中東紛争などの長期化に伴うインフレで)製鉄所のコスト圧力が強く、特に中小の製鉄所は赤字運営だったため、バナジウムの高値での調達に称徳的だった」と指摘。入札が行われるも「低調だった」として、取引が盛り上がらなかったと説明した。

 

過去3か月間の五酸化バナジウム価格の推移(V205 fob China)($/lb Vo205)

 

 フェロバナジウムの軟調に伴い、五酸化バナジウムにも様子見気分が広がっている。五酸化バナジウム価格は4月8日に仲値$5.875/lbを付けた後、ほぼ1か月間にわたり横ばいが続いた。水準としては2024年1月以来2年3か月ぶりの高値圏にある。

 

<Topics>

4月21日

 

 住友電気工業(本社:大阪市中央区)は4月21日、自社ホームページ上で、「当社のレドックスフロー電池が北海道電力ネットワーク(本社:札幌市中央区)の風力発電所の定置型蓄電池システムに採用された」と発表した。2029年5月末の竣工を目指す。住友電工は2015年と2022年にも北海道電力に蓄電システムを納品しており、今回が3回目。

 

プレスリリース: 北海道電力ネットワーク(株)南早来変電所に3件目のレドックスフロー電池採用が決定 ~安全性や運用実績が評価され風力発電連系拡大に寄与~ | 住友電工 

 

4月15日、4月1日

 

 カナダのバナジウムメーカーのラルゴ・リソーシズが4月15日に自社ホームページ上で発表した2026年1-3月の五酸化バナジウム(V₂O₅)生産量は、2616トンと前年同期の2倍に増えた。

 また、同社が4月1日に発表した2025年12月期決算は、売上高が前の期比12%減の1億1000万ドル、最終赤字が6800万ドル(約106億円)で、前の期の5100万ドルから赤字額が拡大した。2025年のV₂O₅生産量は1.2%減の9150トンだった。

 

プレスリリース News - Largo Inc. 

 

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