(為替概況)160円台後半で高止まり後、月末に一段の円安進行も週末は急反落
4月27日から5月1日にかけてのドル円は、160円台半ば~後半での高止まりから一時161円台へ上昇、その後急反落する展開となった。
週初は160.5円前後で推移し、4月28日も同水準を維持。中東情勢の不透明感が続く中でも市場は徐々にリスク慣れし、ドルは底堅く推移した。月末にかけては、米金利の高止まりやドル買い圧力を背景に円売りが強まり、4月30日には161.39円まで上昇し、再び円安圧力が強まる局面となった。
もっとも、その後は流れが一変。5月1日には158.14円まで急反落し、短期的な円高が進行した。背景としては、
・160円超水準に対する当局警戒感(為替介入観測)
・ポジション調整によるドル売り
・米金利動向の一服
などが重なり、過熱していた円安の巻き戻しが生じたとみられる。
総じてみると、160円台は依然として主戦場であるものの、上値では当局リスク、下値ではドル需要という綱引き構造が一段と明確化した週となった。

東京外為市場
5月1日(金)
東京TTS(基準値)
1ドル=158.14円
前週末
4月24日(金)
東京TTS(基準値)
1ドル=160.84円
に対して2円70銭のドル安円高に。
【LME概況】
(カッパー)下落基調も下値堅い 中東情勢長期化懸念と需給期待が交錯
5月1日、3Mもので 12,996.5ドル が終値。4月24日終値13,309.5ドルに対しては 313.0ドル安 と下落基調。ただ、週内安値圏(約12,940ドル台)では押し目買いが入り、1万3,000ドル近辺で下値を支えられた。
4月下旬は、米国とイランの和平協議停滞や中東情勢の長期化懸念から需要減少不安が強まり売り優勢となり、一時1万3000ドル割れまで下落。一方で、原油相場の反落やリスク心理の改善局面では買い戻しも入り、5月1日は小幅反発となった。
総じて、高値圏からの調整局面に移行しつつも、1万3,000ドル水準が意識される攻防となった。
LMEカッパー相場推移(オフィシャルUSD/T)1カ月
キャンセルワラント比率は前週10%から3週ぶり12%に上昇。総在庫は小幅に14週ぶり減少、39万トン台央に(週初値、weeklyでの動き、以下同様)。COMEX在庫は前週60万6336トンに対し61万5159トンと3週連続増加(5月1日)。

国内建値は週初、前週末2,230円の水準を維持してスタート。その後はLME銅の調整局面入りにもかかわらず、4月27日以降は月末要因もあり改定は見送られ、週を通じて2,230円で据え置かれた。前週までの急騰を受けた高値圏での様子見色の強い展開となった。
LMEカッパーVS国内建値推移 1カ月
(アルミ)下落転換も下値は限定 中東情勢と原油動向に振られる展開
5月1日3Mは 3,522.0ドル が終値。4月24日終値3,591.0ドルに対しては 69.0ドル安 と反落し、それまでの上昇基調から調整局面へ移行した。
4月下旬は、米国とイランの和平協議停滞や中東情勢の長期化懸念から需要減少不安が意識され、3500ドル割れ水準まで下落する場面があった。一方で、原油相場の反落に伴う投資家心理の改善を受けて5月1日は反発し、3500ドル台を回復。
現先バックワーデーションは前週の大幅拡大から縮小方向とみられ、供給逼迫感はやや後退。ただし、中東由来の供給リスクは依然として残存し、相場の下値を支える構図に変化はない。
LMEアルミ(CASH/3M USD/T)1カ月
キャンセルワラント比率は前週 11%から13%へ上昇。2週続いた低下局面からやや反発したものの、なお低水準圏。総在庫は 39万7,100トンから38万6,250トンへ12連続減少。

NSPは週初、前週末720円の高値圏を維持してスタート。その後、LMEアルミの調整を受けて28日に712円へ下落、月末30日には701円まで水準を切り下げた。前週の上昇局面から一転して調整色が強まり、高値圏からの反落局面となった。
LMEアルミVS NSP推移 1カ月
(ニッケル)高値圏維持も乱高下 上昇基調の中で調整色強まる
5月1日3Mは 19,365.0ドル が終値。4月24日終値19,015ドルに対しては 350ドル高 と水準自体は切り上がったものの、週内では高値からの調整が目立つ展開となった。
4月下旬はインドネシアの供給制約観測や在庫減少を背景に一時 19,500ドル近辺 まで上昇するなど強い地合いを維持。しかしその後は、米国とイランの和平協議停滞や株式市場の不安定化を受けて利食い売りが優勢となり、値動きは上下に振れやすい展開となった。
総じて、需給引き締まりを背景に上昇基調は維持しつつも、短期的には過熱調整局面入りとみられる。
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LMEニッケル(CASH/3M、USD/T)1カ月
キャンセルワラント比率は前週 6%から5%へ低下。低位安定推移が続く。総在庫は 28万392トンから27万8,586トンへ減少 し、7週連続の取り崩し。28万トン台を割り込み、需給引き締まり感が意識された。

(鉛・亜鉛・錫)鉛は軟調 亜鉛調整、錫は高値圏維持も反落
―鉛3M は前週末1,962.5ドルに対し、5月1日終値は 1,949.0ドル と 13.5ドル安。週前半は4日続落と軟調に推移し一時1,949ドルまで下落、その後30日に反発するも上値は重く、週末も小幅安で引けた。中東情勢長期化による需要減少懸念が重石となった。一方で、LME在庫は減少基調が一段と進み、需給面では下支え要因として機能したが、相場の押し下げ圧力を完全には打ち消せなかった。
LME鉛価格推移(オフィシャル,USD/T) 1カ月
在庫は4週連続減少27万トン台前半に。キャンセルワラント比率は前週4%から5%へ上昇。
国内建値は週初、前週末378円の水準を維持してスタート。その後もLME鉛が調整含みとなる中、4月27日週は改定は見送られ、週を通じて378円で据え置かれた。前週までの引き上げ後、高値圏での様子見が続いた。

LME鉛(USD/T)VS国内建値(JPY/Kg)推移 1カ月
―亜鉛3M は前週末(4月24日)終値 3,472.5ドル に対し、5月1日終値は 3,344.5ドル と 128.0ドル安。週前半は3日続落と軟調に推移し一時3,314ドルまで下落、その後30日に反発したものの戻りは限定的で、週末も反落した。中東情勢長期化に伴う需要減少懸念や株安が重石となり、前週までの上昇基調から調整局面入りとなった。一方で、LMEおよびSHFE在庫は減少基調が続いており、需給面では引き締まり感が維持され、下値は一定程度支えられる構図となっている。
LME亜鉛(オフィシャル,USD/T) 1カ月
在庫は小幅に4週連続減少、11万トン線目前まで低下。キャンセルワラント比率は、前週22%から20%へ連続低下も高水準維持。

国内建値は週初、前週末643円の水準を維持してスタート。その後もLME亜鉛が調整局面入りとなる中、4月27日週は改定は見送られ、週を通じて643円で据え置かれた。前週までの急騰後、高値圏での様子見が続いた。
LME亜鉛(USD/T)VS国内建値(JPY/Kg)推移 1カ月
――錫3M は前週末(4月24日)終値 50,331ドル に対し、5月1日終値は 49,423ドル と 908ドル安。週前半は3日続落と軟調に推移し一時48,753ドルまで下落、その後30日に反発したものの戻りは限定的で、週末は続伸したが水準は切り下がった。中東情勢長期化に伴う需要減少懸念が重石となり、前週までの急騰局面から調整入り。一方で、東南アジア供給不安は依然として意識されており、相場はなお高値圏にとどまっている。
LME錫価格推移(セツル,USD/T) 1カ月
在庫は小幅に4連続減少、8000トン台央で推移。キャンセルワラント比は前週10%から9%へ低下。

(マクロ経済・重要イベント)
―マクロ経済指標結果
4月27日(月)
4月28日(火)
【米国】
本日 160.45/47 1.1672/74 ・10年米国債利回り 4.40 + 0.05
・NY原油 (26/ 6) 106.88 + 6.95 ・SPDR保有金残高 1,040.91 - 5.71
4月29日(水)
【米国】
*米住宅着工件数(3月)21:30
結果 150.2万件
予想 138.0万件 前回 135.6万件
*FRB政策金利 30日3:00
結果 3.50~3.75%
予想 3.50~3.75% 前回 3.50~3.75%
4月30日(木)
【米国】
*GDP速報値(第1四半期)(前期比年率)21:30
結果 2.0%
予想 2.3% 前回 0.5%
*個人消費
結果 1.6%
予想 1.4% 前回 1.9%
*GDP価格指数
結果 3.6%
予想 3.9% 前回 3.7%
*PCEコア価格指数
結果 4.3%
予想 4.1% 前回 2.7%
*米PCE価格指数(3月)23:00
結果 0.7%
予想 0.7% 前回 0.4%(前月比)
結果 3.5%
予想 3.5% 前回 2.8%(前年比)
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 0.4%(コア・前月比)
結果 3.2%
予想 3.2% 前回 3.0%(コア・前年比)
*個人所得(3月)23:00
結果 0.6%
予想 0.3% 前回 0.0%(-0.1%から修正)(前月比)
*個人支出(3月)23:00
結果 0.9%
予想 0.9% 前回 0.6%(0.5%から修正)(前月比)
*米新規失業保険申請件数(4月25日週)21:30
結果 18.9万人
予想 21.2万人 前回 21.5万人(21.4万人から修正)
*シカゴPMI(4月)22:45
結果 49.2
予想 54.9 前回 52.8
*米景気先行指数(3月)23:00
結果 -0.6%
予想 -0.2% 前回 0.3%(前月比)
5月1日(金)
【米国】
*米製造業PMI(4月・確報)22:45
結果 54.5
予想 54.0 速報 54.0
*ISM製造業景気指数(4月)23:00
結果 52.7
予想 53.2 前回 52.7
-今週の重要イベント
5月4日(月曜日)
【中国】
休日--:-- 労働節
【米国】
耐久財受注 2026年3月確報値(商務省)
製造業新規受注 2026年3月(商務省)
5月5日(火曜日)
【中国】
休日--:-- 労働節
【米国】
貿易収支 2026年3月(商務省)
新築住宅販売 2026年3月(商務省)
非製造業景況指数 2026年4月(ISM)
5月6日(水曜日)
【中国】
サービス業購買担当者景況指数 2026年4月(RatingDog)
【米国】
住宅ローン申請指数(MBA)
雇用統計 2026年4月(ADP)
5月7日(木曜日)
【米国】
新規失業保険申請件数(労働省)
建設支出 2026年3月(商務省)
消費者信用残高 2026年3月(FRB)
5月8日(金曜日)
【米国】
雇用統計 2026年4月(労働省)
卸売在庫 2026年3月確報値(商務省)
消費者信頼感指数 2026年5月速報値(ミシガン大)
(IRuniverse/MIRU S. Aoyama)
本記事は執筆者個人の分析および見解であり、IRuniverseの公式見解を示すものではありません。内容は情報提供を目的としたもので、投資判断の根拠として用いることを意
図したものではありません。