イタリアの製鉄プラントメーカーであるダニエリ社は7日、Ezz Flat Steel社(EFS)からエジプトのアイン・ソフナ工場にあるQSP(高品質薄板連続鋳造圧延プロセス)複合施設の全面的な改修工事を受注したと発表した。この複合施設は、2003年にダニエリ社が納入・稼働させたもので、同改修工事には、既存の溶解炉の能力を拡張し、高品位鋼の生産を支援する新しい真空脱ガス・酸素吹き込み(VDOB)プラントの設置が含まれている。
改修後のQSP複合施設は、従来の年間117万5000トンから年間150万トンへと生産能力を向上させるとともに、より幅広い高付加価値鋼の生産を可能にする。改修完了後のQSP複合施設では超低炭素鋼やプレス硬化鋼、高強度鋼(AHSS)などの製品ラインナップの拡充を予定している。
VDOBユニットは、ツインタンク/ツインカバー構成をベースとし、機械式真空ポンプと、除塵、脱滓、水処理設備を含むサポートシステムを備えている。QSPの改修には、薄スラブ連続鋳造機やトンネル炉、熱間圧延機、水処理プラントの改良が含まれる。
このプロジェクトは2段階で実施され、VDOBプラントは2027年5月に操業開始予定、QSP全体の改修は28年5月までに完了する予定で
ダニエリ社はこのほかにも、ガルペルティ・スペシャル・アロイズ社(イタリア)から2基の主要溶解・精錬装置を受注したことや、韓国・現代製鉄などが新設する米国ルイジアナ州の電炉一貫製鉄所向けに上流工程の直接還元鉄プラントと、次工程の電炉2基など製鋼工場の設備一式を受注したことを4~5日にかけて発表している。
※サムネイル画像は同社ホームページより引用
(IRuniverse K.Kuribara)