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第3回中国金属リサイクル春季会議2026、ハノイで開幕:中国勢の存在感際立つ、非鉄スクラップ市場の最前線

2026/05/09 23:33 FREE
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第3回中国金属リサイクル春季会議2026、ハノイで開幕:中国勢の存在感際立つ、非鉄スクラップ市場の最前線

2026年5月9日、中国・北京に拠点を置く中国有色金属工業協会(CNIA)の再生金属支部(CMRA)は、ベトナム・ハノイのJWマリオットホテルにて「第3回 中国金属リサイクル春季会議」を開幕した。本会議は金属リサイクル業界における主要な国際年次イベントの一つであり、これまで「ASEANリサイクルメタルズ国際会議」として開催されてきたイベントで、名称を改めての開催となる。

本会議のテーマは、「Industrial Symbiosis, Sustainable Success(産業共生と持続可能な成功)」である。CMRAは自動車、電子機器、新エネルギー分野を中心にリサイクル金属需要が世界的に拡大する中、非鉄金属リサイクル分野の主要企業や業界関係者を集め、政策動向、国際貿易、サプライチェーン変化などについて議論する場と位置付けている。

初日の9日は、JWマリオットホテル Grand BallroomⅢでエキシビジョンが開かれた

本会議には約1250人が参加、海外11の省庁・関連機関および53社の出展者が集結する見込みで、世界各国のリサイクラー、メーカー、商社、技術企業、専門家が集結する重要な交流・商談の場となっている。会期は12日までで、9日はエキシビション、10日は講演プログラム、11日から12日にかけてはハノイ近郊の金属リサイクル施設を巡るプラントツアーが予定されている。IRuniverseのCEOである棚町裕次氏は10日午前に登壇し、「Strategic Repositioning of Japan's Metal Recycling」をテーマに、日本の金属リサイクル産業における戦略的再構築や、経済安全保障、循環型サプライチェーンの将来像について講演を行う予定である。

初日となる9日のハノイは、気温約30度の南国らしい気候に包まれた。エキシビションブースでは多くの企業が金属スクラップ選別機や関連技術を展示し、自社製品・サービスをPRしていた。出展企業の大半は中国系企業であり、中国市場における金属スクラップ需要の大きさに加え、それを支える関連企業群や技術力の高さが際立っていた。エキシビションでは特に、LIBS(Laser Induced Breakdown Spectroscopy:レーザー誘起ブレークダウン分光法)選別技術やAIを活用した高度選別ソリューションなど、非鉄スクラップの高品質化・高効率化を支援する技術提案が目立った。

IRuniverse調査チームは各エキシビションブースへの訪問を通じて、非鉄スクラップ市場の最新動向や現場のリアルな課題・ニーズについて取材を実施。詳細については続報にて紹介する予定である。

ハノイの道は車より圧倒的にバイクが多く、電動バイクもいくつか見られた

現地視察を通じて印象的だったのが、ベトナム都市部における二輪車社会の存在感である。2025年12月にホーチミンを訪問した際と同様、今回のハノイでも道路上は自動車より圧倒的に多いバイクが行き交っており、市民生活における主要な移動手段として機能していた。

ベトナムでは都市部の大気汚染対策が重要課題となっており、政府は交通分野における環境規制を強化している。特にハノイでは、2026年以降にガソリンバイクの走行規制を段階的に導入する方針が示されており、将来的には規制対象を自家用ガソリン車へ拡大する計画も打ち出されている。

一方、公共交通機関やEV充電インフラの整備不足を懸念する声も強く、業界団体からは導入時期の見直しを求める動きも出ている。ただ、今回の現地視察では街中で電動バイクやEVを見かける機会が多く、EV化への移行が徐々に進み始めている様子もうかがえた。

関連記事:2025 SMM APAC 鉛蓄電池産業会議inホーチミン:ベトナムEV政策の加速と鉛蓄電池産業の現在地

左:晩餐会会場となったのはJW マリオットホテル JW Cafe 右:晩餐会で中国のアルミスクラップメーカーと談笑する弊社CEOの棚町

(IRuniverse Midori Fushimi)

Midori Fushimi

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