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LME Weekly 2026年5月11日-15日 銅急騰後に反落 アルミ堅調、ニッケル軟化

2026/05/18 11:32
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【概況】
5月11~15日のLME非鉄相場は高安まちまち。銅はAI・半導体需要期待や中東情勢を背景に一時1万4,000ドル台へ上昇後、週末はドル高で反落。アルミは中東供給懸念から高値圏を維持。ニッケルは2万ドル接近後に利益確定売りで調整した。ドル円は158円台へ円安が進み、国内建値を押し上げた。

(為替概況)157円台後半~158円台へ切り上げ 介入警戒もドル高優勢
5月11日から15日にかけてのドル円は、米インフレ指標上振れとドル高を背景に157円台後半~158円台へ水準を切り上げた。週半ばには日本当局の介入観測で一時157円台前半へ急落する場面もあったが、押し目では買い戻しが優勢。米CPI・PPIの上振れを受けたFRB利上げ観測、米金利上昇がドル買い材料となり、15日は158.80円まで上昇した。もっとも、160円接近局面では依然として当局警戒感が強く、上値を抑える構図も継続した。  


 

東京外為市場

5月15日(金)
東京TTS(基準値)
1ドル=159.56円
前週末
5月8日(金)
東京TTS(基準値)
1ドル=158.05円

に対して1円51銭のドル高円安に。

【LME概況】
(カッパー)高値更新後に急反落 1万4,000ドル台定着は持ち越し
5月15日、3Mは13,555.0ドルが終値。前週末(5月8日)終値13,573.0ドルに対しては18.0ドル安と小幅反落。週半ばにはAI・半導体関連需要期待や中東供給懸念を背景に一時14,153ドルまで上昇し、終値ベース最高値を更新。しかし週末はドル高、株安、米中首脳会談通過後の利益確定売りで急落し、一時13,467ドル台まで下落した。総じて高値圏は維持したものの、1万4,000ドル定着は次週以降へ持ち越しとなった。

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COMEX銅先物は最高値圏で乱高下 NYプレミアム再拡大後に急縮小
5月11日から15日にかけてのCOMEX銅先物は14,600ドル台まで急騰し史上最高値圏で推移した後、週末に急落。LME銅も一時14,000ドル台へ上昇したが、COMEXの上昇ペースが勝り、NYプレミアムは一時600ドル台まで急拡大した。
週前半は、中東情勢長期化による供給懸念、AI・半導体向け需要期待に加え、米国の追加関税観測を背景に買いが加速。12~13日は14,600ドル台で最高値圏を維持し、NYプレミアムも500~600ドル台で推移した。しかし週末15日は、ドル高や利益確定売り、LME銅急落につれ安となり、13,800ドル台へ急落。NYプレミアムも300ドル台へ急縮小した。
一方、COMEX在庫は62万1778トンから62万7195トンへ一貫して増加。ただ、市場では在庫増よりも追加関税懸念や需給逼迫観測が重視され、LME比で米国市場主導の強気地合いが続いた週となった。

LMEカッパー相場推移(オフィシャルUSD/T)1カ月


 

キャンセルワラント比率は前週13%から14%に2週連続上昇。総在庫は小幅に2週連続増加、40万トン台に(週初値、weeklyでの動き、以下同様)。COMEX在庫は前週61万1029トンに対し62万7195トンと前週の小幅減少から急増(5月15日)。



国内建値は連休明けの5月7日に、前週までの円高進行を反映して50円引き下げの2,180円へ改定された。しかしその後は、LME銅の急反発とドル円の157~158円台への円安進行が重なり上昇基調へ転換。11日に30円引き上げの2,210円、12日に60円引き上げの2,270円、14日にはさらに40円引き上げの2,310円へ改定され、過去最高値を更新した。LME銅の1万4,000ドル接近に加え、為替の円安進行も追い風となり、国内建値は急騰局面入りとなった。

LMEカッパーVS国内建値推移 1カ月

 

(アルミ)高値圏維持 供給懸念支えも週末は急反落
5月15日3Mは3,563.0ドルが終値。前週末(5月8日)終値3,503.0ドルに対しては60.0ドル高と続伸。週半ばには中東湾岸地域の供給停滞懸念を背景に一時3,657.5ドルまで上昇。もっとも週末はドル高・株安が重石となり急反落した。現先バックワーデーション縮小で供給逼迫感はやや後退したが、中東リスクが下値を支える構図は継続した。


LMEアルミ(CASH/3M  USD/T)1カ月

 


キャンセルワラント比率は前週8%から6%へ低下。3週連続低下、低水準圏続く。総在庫は36万2725トンから35万3350トンへ15連続減少。


 

NSPは週初、前週末683円から反発し、11日690円、12日704円、13日707円と上昇基調を強め、14日には725円まで急伸した。LMEアルミが週半ばに一時3,650ドル台まで上昇するなど中東供給懸念を背景に高値圏を切り上げたことが支援材料となった。週末はLMEが急反落したものの、国内価格は高値追いの流れが優勢となり、再び過去最高圏を試す展開となった。

LMEアルミVS NSP推移 1カ月

 

(ニッケル)乱高下後に続落 2万ドル手前で失速
5月15日3Mは18,497.0ドルが終値。前週末(5月8日)終値18,892.0ドルに対しては395.0ドル安。週初は需給引き締まり期待で一時19,253ドルまで上昇したが、ドル高や株安、利益確定売りに押され週後半は急反落。2万ドル接近局面では戻り売り圧力が強く、調整色が強まる展開となった。

 

LMEニッケル(CASH/3M、USD/T)1カ月

キャンセルワラント比率は前週 5%から5%へ横ばい。低位安定推移が続く。総在庫は 27万6888トンから27万6840トンへ小幅減少 し、8週連続の取り崩し。


 


(鉛・亜鉛・錫)鉛は2,000ドル台乗せ後反落 亜鉛高値圏維持、錫は乱高下

―鉛3M は前週末(5月8日)終値 1,975.0ドル に対し、5月15日終値は 1,978.5ドル と 3.5ドル高。週半ばにかけて5日続伸となり、一時2,015.0ドルまで上昇、心理的節目の2,000ドル台を回復した。ただ、週末はドル高や非鉄全般の利益確定売りに押され大幅反落。もっとも、LME銅急騰に連れた買い戻しや在庫減少基調が下支えし、高値圏を維持した。


LME鉛価格推移(オフィシャル,USD/T) 1カ月

 

在庫は8週連続減少26万トン台央に。キャンセルワラント比率は前週2%から2%へ横ばい。 


国内建値は週初、前週末381円の水準を維持してスタート。その後、LME鉛が週半ばに心理的節目の2,000ドル台を回復し、一時2,015ドルまで上昇したことに加え、ドル円の158円台接近による円安進行も追い風となり、15日に6円引き上げの387円へ改定された。週末はLME鉛が反落したものの、高値圏を維持しており、国内建値もじり高基調を一段強める展開となった。

LME鉛(USD/T)VS国内建値(JPY/Kg)推移 1カ月

 


―亜鉛3M は前週末(5月8日)終値 3,430.0ドル に対し、5月15日終値は 3,534.0ドル と 104.0ドル高。週半ばにはLME銅の14,000ドル接近に連れ高となり、一時3,584.5ドルまで上昇。週末はドル高やLME銅急落につれ安となったが、LMEおよびSHFE在庫減少を背景に需給引き締まり感が意識され、高値圏を維持した。

LME亜鉛(オフィシャル,USD/T) 1カ月

 

在庫は7週ぶり急増、11万トン台に。キャンセルワラント比率は、前週11%から14%へ5週ぶり急上昇。


 

国内建値は週初、前週末592円の水準を維持してスタート。その後、LME亜鉛がLME銅高に連れて一時3,584.5ドルまで上昇し高値圏を維持したことに加え、ドル円の158円台接近による円安進行も支援材料となり、12日に18円引き上げの610円、15日にはさらに21円引き上げの631円へ改定された。週末はLME亜鉛が反落したものの、需給引き締まり観測を背景に底堅く、国内建値も急落後の戻り局面を鮮明にした。


LME亜鉛(USD/T)VS国内建値(JPY/Kg)推移 1カ月

 

―錫3M は前週末(5月8日)終値 53,877ドル に対し、5月15日終値は 52,347ドル と 1,530ドル安。週初はLME銅急騰やAI・電子材料向け需要期待を背景に急反発し、13日に一時56,046ドルまで上昇したものの、その後はドル高や利益確定売り、LME銅急落に押され大幅続落。値動きは荒かったが、東南アジア供給不安を背景に5万ドル台は維持した。


LME錫価格推移(セツル,USD/T) 1カ月

 

在庫は2週連続減少、前週の8000トン台前半続く。キャンセルワラント比は前週7%から8%へ上昇。


 

(マクロ経済・重要イベント)
―マクロ経済指標結果
【米国】
5月12日(火)
米消費者物価指数(CPI、4月)21:30
結果 0.6%
予想 0.6% 前回 0.9%(前月比)
結果 3.8%
予想 3.7% 前回 3.3%(前年比)
結果 0.4%
予想 0.3% 前回 0.2%(コア・前月比)
結果 2.8%
予想 2.7% 前回 2.6%(コア・前年比)
→CPIは総じて予想を上回り、インフレ粘着性を確認。FRBの年内据え置き観測が強まり、ドル円は157円台後半へ上昇。LME非鉄には、AI・半導体株高による需要期待が支援材料となる一方、ドル高が上値抑制要因となった。
5月13日(水)
米生産者物価指数(PPI、4月)21:30
結果 1.4%
予想 0.5% 前回 0.7%(前月比)
結果 6.0%
予想 4.8% 前回 4.3%(前年比)
結果 1.0%
予想 0.4% 前回 0.2%(コア・前月比)
結果 5.2%
予想 4.3% 前回 4.0%(コア・前年比)
→PPIも大幅上振れとなり、インフレ再燃懸念が一段と強まった。米長期金利上昇とドル高を背景に、ドル円は157円台後半で底堅く推移。一方、LME銅はAI需要期待や供給懸念から14,000ドル台へ上昇し、ドル高をこなす強い地合いを示した。
5月14日(木)
米小売売上高(4月)21:30
結果 0.5%
予想 0.4% 前回 1.6%(前月比)
結果 0.7%
予想 0.5% 前回 1.9%(自動車除くコア・前月比)
米新規失業保険申請件数(5月9日週)21:30
結果 21.1万件
予想 20.4万件 前回 19.9万件
輸入物価指数(4月)21:30
結果 1.9%
予想 0.9% 前回 0.9%(前月比)
→小売売上高・輸入物価とも強く、米景気とインフレの底堅さを再確認。ドル円は一時158円台前半へ上昇。もっとも、ドル高進行がLME銅・ニッケルには逆風となり、利益確定売りを誘発した。
5月15日(金)
米鉱工業生産(4月)22:15
結果 0.7%
予想 0.3% 前回 -0.3%(前月比)
設備稼働率
結果 76.1%
予想 75.8% 前回 75.7%
→強い生産指標を受け、FRB利上げ観測が再浮上。米10年債利回りは4.6%近辺へ上昇し、ドル円は158円台後半まで円安進行。ドル高と株安が進み、LME銅・ニッケルは大幅反落した。もっとも、中東情勢不透明感による供給懸念は相場の下支え要因として残存。
                                                         

-今週の重要イベント

5月18日(月曜日)
【中国】
住宅価格指数 2026年4月(国家統計局)
小売売上高 2026年4月(国家統計局)
鉱工業生産 2026年4月(国家統計局)
【米国】
5月18日(月曜日)
【米国】
対米証券投資 2026年3月(財務省)
5月19日(火曜日)
【米国】
中古住宅販売仮契約指数 2026年4月(全米不動産協会)
5月20日(水曜日)
【米国】
住宅ローン申請指数(MBA)
FOMC議事録公表(4月28-29日開催分、FRB)
5月21日(木曜日)
【米国】
住宅着工・許可件数 2026年4月(商務省)
新規失業保険申請件数(労働省)
製造業景況指数 2026年5月(フィラデルフィア連銀)
景気先行指数 2026年4月(カンファレンスボード)
5月22日(金曜日)
【米国】
消費者信頼感指数 2026年5月確報値(ミシガン大学)
非鉄相場(特に銅・アルミ)との関係では、今週は中国の4月小売・鉱工業生産(18日)が需要サイド、米国ではFOMC議事録(20日)と住宅着工・景況指数(21日)がドル・金利経由でLMEに影響しやすいイベントだろう。
     
 


(IRuniverse/MIRU S. Aoyama)

本記事は執筆者個人の分析および見解であり、IRuniverseの公式見解を示すものではありません。内容は情報提供を目的としたもので、投資判断の根拠として用いることを意
図したものではありません。

 

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