絶え間ない監視と複雑な判断をAIに任せ、安定生産を実現。次世代のスマート工場へ向け「2026NEW環境展」で初公開
株式会社エンビプロ・ホールディングス(本社:静岡県富士宮市、代表取締役社長:佐野文勝)の連結子会社である株式会社エコネコル(本社:静岡県富士宮市、代表取締役社長:佐野文勝)は、株式会社アーステクニカ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:西昌彦、以下「アーステクニカ」)が開発したシュレッダー設備の「自動投入制御システム」の開発・実証に協力し、5月20日(水)、エコネコルの工場にて本格導入を開始したと発表した。
この取り組みは、不均一な廃棄物を扱うリサイクル工場特有の課題であった操作の属人化を防ぎ、オペレーターの物理的・精神的負担軽減および業界全体の「人手不足の解消」に貢献するもの。なお、同システムおよび稼働の様子は、本日2026年5月20日より東京ビッグサイトで開催される「2026NEW環境展」のアーステクニカブースにて公開される。

自動投入制御システム画面
開発の背景とリサイクル業界の課題
リサイクル工場に持ち込まれる廃棄物は、形状、材質、硬さなどが多種多様であり、一つとして同じ状態のものはない。そのため、シュレッダー設備への投入工程では、複数の画面や計測機器を同時に監視しながら、対象物の特性に合わせて投入量や機械の回転数を瞬時に判断し、手元での細かな操作を絶え間なく継続する熟練オペレーターの「眼と感覚」が不可欠だった。
しかし、この業務は常に高い集中力を維持する必要があり、心身ともに大きな負担がかかるという課題があった。また、オペレーターごとの経験の差や習熟度の違いによって処理量にばらつきが生じやすく、業界全体における慢性的な「人手不足」と「属人化の解消」、そして「働きやすい職場環境の整備」が急務となっていた。
「自動投入制御システム」の導入成果
エコネコルで活躍する熟練オペレーターの操作データや判断基準をモデル化し、AIに学習させた本システムの導入により、以下の成果を確認している。
(1)処理量の安定化と属人化の解消
オペレーターの経験に依存せず、常に最適な投入を自動で行うことで、誰が稼働させても熟練オペレーターと同等以上の安定した高い生産量を実現。
(2)オペレーターの負担軽減
絶え間ない監視と複雑な判断を要する常時の業務にAIを活用することで、より安全で働きやすい労働環境を提供。
(3)人手不足への対応
限られた人員でも安定的に工場を稼働させることが可能となり、持続可能な工場運営を実現する。
現場の声(エコネコル 担当オペレーター:経験年数10年以上)
「シュレッダーへの投入作業は、不均一な対象物に合わせて瞬時に判断を下す必要があり、複数のモニターや計測機器から目を離せないため、常に高い集中力が求められます。私自身10年以上この業務に携わっていますが、手動運転ではどうしても疲労の蓄積や集中力の低下が避けられませんでした。
今回導入した『自動投入制御システム』は、現場の環境に合わせた調整やAIへの画像学習などを重ねた結果、現在では熟練の手動運転と同等以上の安定した生産量を達成しています。精神的・肉体的な負担が大きく軽減された『人への優しさ』を備えたシステムであり、機械に任せられる部分が増えた分、私たちは全体の監視やより付加価値の高い業務に注力できるようになり、働きやすさが大きく向上したと実感しています」

オペレーター室
今後の展開と業界への貢献
エコネコルに搬入される廃棄物は大きく3つの種別に分類される。現在は、そのうち自動車由来のスクラップにおける自動運転に成功しており、すでに2つ目の種別における自動化に向けた取り組みを進めている。

自動車由来のスクラップをクレーンで投入しているところ
将来的には、同システムを応用し、クレーンによる投入作業や後工程の自動化、それによる夜間の無人運転、さらには遠隔操作の実現等も視野に入れ、一層の安全性確保と生産性向上を追求していく。アーステクニカとともに次世代型の安全でスマートなリサイクル工場の構築を推進し、同社グループのみならず、資源循環業界全体の人手不足解消とリサイクル品質の安定化に貢献していく。
「2026NEW環境展」 出展概要
エコネコルの現場での導入実績や、現場へのインタビュー動画がアーステクニカブースにて放映される。
展示会名 2026NEW環境展
会期 2026年5月20日(水)~5月22日(金) 10:00~17:00(最終日は16:00まで)
会場 東京ビッグサイト(東1・2・3・7・8ホールおよび屋外実演会場)
アーステクニカ ブース位置 東3ホール A358
(IR universe rr)