はんだメッキ液大手である石原ケミカルは5日、2027年3月期に過去最合格となる19億0400万円の設備投資を実施すると発表した。半導体向け開発ファブを構築し、先進領域での開発競争力強化を図るほか、滋賀や神戸、台湾、中国における製造設備の新規設置・拡張を推進する考えだ。
同社は半導体や電子部品の接合に必要なスズおよびスズ合金めっき液を主力製品として開発・製造・販売しており、「鉛フリー錫及び錫合金めっき液」では国内トップシェアを誇る。また、ウエハバンプ用めっき液はハイエンドサーバーやスマートフォンの生産に不可欠で、高く評価されている。このほか、パッケージ基板の高機能化に対応した回路形成用電気銅めっき液など新製品の開発にも注力してきた。
26年3月期は減収増益
なお、同社の2026年3月期の業績は、売上高が前年比0.8%減の234億5000万円、営業利益が13.0%増の38億4100万円、経常利益が15.6%増の39億9400万円、親会社株主に帰属する当期純利益は20.4%増29億6900万円。二桁の増益となった。
うち、金属表面処理剤及び機器等のセグメントは、売上高が0.7%減の129億5900万円、営業利益が12.9%増の29億7700万円で着地した。金属表面処理剤については、生成AI向けなど一部の最先端半導体パッケージ向けが好調に推移した一方、車載やパソコン、スマートフォン向けの電子部品は底打ちの兆しは見られるものの、回復は緩やかなものにとどまった。また、化成処理液自動管理装置等については、顧客の大型投資案件による大口需要があったことから、前年を上回る業績となった。
電子材料セグメントは、売上高が10.8%増の9億2500万円、営業利益が508.5%増の4400万円。機能材料加工品については、半導体市況が伸長傾向にある中、半導体製造装置向けセラミックスやエンプラの売上は前年を超えた。
※サムネイル画像のロゴは同社ホームページから引用。
(IRuniverse K.Kuribara)