豪州の重要鉱物開発企業Ark Mines Limitedは6月10日、鉱業系エンジニアリング企業である豪IHC Robbins社が実施した試験によって、豪クイーンズランド(QLD)州北部のSandy Mitchell砂鉱床から生産された重鉱物(HM)重力選鉱濃縮物から商業用モナザイト製品サンプルを生成することに成功したとの声明を発表した。
今回IHC Robbins社が行った試験によって、HM重選鉱から商業的に販売可能なモナザイト系希土類元素(REE)およびロイコセン系酸化チタン製品を分離できることが実証されたというArk Mines社。具体的な試験結果としては、4つの製品ストリームが得られたうち、最高品位のストリームでモナザイト製品の総希土類酸化物(TREO)54.8パーセント、酸化イットリウム1.49パーセントなどの値を記録した。さらに、このTREO中のネオジム・プラセオジウムNdPr酸化物の割合は23.4パーセントであったといい、二酸化チタンの含有率が73.5パーセントに達するなど、チタン含有量の高さも確認されたという。
なお、今回使用された重鉱物濃縮物の原料は、Sandy Mitchell鉱床におけるArk Mines社の資源探査掘削キャンペーンで採取されたバルク留分から全量が調達されたとのこと。また、現在は、ジルコン、ビオタイト、ムスコバイト、ガーネットの各製品ストリームを最適化するための第2段階の作業が進行中であるという。
Ark Mines社のBen Emeryマネージング・ディレクターは、これらの試験・研究は依然として継続中としながらも、“モナザイト製品が54.8パーセントのTREO達成”という今回明らかになった値に関して、“通常の商業仕様範囲の上限に近い水準にある”点、さらに、“化学薬品や破砕を伴わない単純な重力選鉱プロセスによって達成されたものである”点を強調し、自信を見せている。