黒鉛(グラファイト)生産の米ノボニックス(Novonix Limited )は6月17日、上場する オーストラリア証券取引所(ASX)で、「第三者割当増資により2070万豪ドル(約23億円)を調達する」と発表した。同社はパナソニック・エナジーと長期供給契約を結ぶ。増資はパナエナジー向けの需要拡大に対応したとみられている。
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発表によると、ノボニックスは1株当たり0.16豪ドルで新株を発行し、機関投資家に割り当てる。割当価格は6月15日のASXでの同社株価格(0.24豪ドル)に比べ33.3%、同日までのボリューム加重平均価格(0.23豪ドル)に比べ31.2%それぞれ安い水準。
同社は同時に、豪州時間6月16日午後7時時点で同社株を保有するオーストラリアとニュージーランドの株主を対象に、同じ0.16豪ドルで最大3万ドル相当の同社株を買い足す権利を与える。権利の行使期間は6月22日から8月14日まで。
ノボニックスを巡っては、豪マーケットニュースのスモール・キャップス(small caps)が6月11日に、「合成グラファイト陽極活性材料(AAM)の大量生産認証Cサンプルをパナソニック・エナジーに納品した」と伝えたばかりだった。両社は2024年2月に長期供給計画を結んでいる。
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ノボニックスは米テネシー州の工場で電池向け黒鉛を生産する。輸入品ではなく北米産の電池向け黒鉛を生産するのが目標で、米政府が掲げる脱中国依存方針の一翼を担う。今回納入のサンプルはパナエナジー側の検証待ちで、量産は2027年下期になるとも伝わった。増資は生産需要の拡大を見込んだものとの見方が広がっている。