2026年6月中旬~6月下旬のレアアース市況は横ばい。最終製品需要が低迷を脱せず、調達意欲の弱さが続く。先行きの値下がりを期待する見方も調達意欲の重荷となり、取引はまばらだ。
電気自動車(EV)の販売低迷が続き、最終需要がなかなか回復しない。一方でミャンマーなどからの鉱石輸入は続いているため、「調達企業の間では先行きの供給だぶつきとそれに伴う値下がりへの期待が浮上している」(上海有色網(SMM)の6月22日までのレポート)という。様子見気分が広がり、レアアース全体の値動きは膠着している。
■ランタンやジスプロシウムは動きなし
金属ランタンの価格推移(99% FOB China)($/kg)

金属ジスプロシウムの価格推移(99.5% FOB China)($/Kg)

金属テルビウムの価格推移(99% FOB China)($/Kg)

まず、金属ジスプロシウムと金属ランタンが6月5日から横ばいとなった。金属テルビウムは6月19日に仲値$1340/kgに戻したものの、中期に見ると1月上旬からほぼ横ばいの展開が続く。
■酸化イットリウムや中国指数も値動き鈍い
欧中酸化イットリウムの価格推移(99.999% EU、S/Kg)(China RMB/kg)

中希土類の酸化イットリウムも国際価格が横ばいとなった。2025年秋から快進撃を続けてきたが、勢いが鈍っている。中国価格は6月19日に仲値RMB55.5/kgと、3月に付けたRMB70超から値下がりが続き、中国内外の価格乖離も進む。
中国の業界団体である中国稀土協会が日次で発表しているレアアース価格指数は6月23日に261.9と、前日(259.5)から小幅に値上がりした。5月末に付けた直近安値から戻しているが勢いは鈍く、やはり横ばい圏での値動きだ。
中国レアアース指数の推移

(出所: 中国稀土協会)
■ネオジムは4%上昇
金属ネオジムの価格推移(99% FOB China)($/Kg)

1人気を吐くのが金属ネオジムだ。6月19日に仲値$147.75/kgと前日から4.2%上げた。5月末から3週間横ばいを続けた後のことで、5月20日以来の高値を回復した。SMMはネオジムの値上がりについて「スクラップリサイクル企業の生産削減ニュースが出て、ネオジムの供給が引き締まるとの見方が浮上した」と指摘した。
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6月24日
木原官房長官は6月24日の記者会見で、中国遼寧省大連市で日本人2人が「国家輸出入禁止貨物密輸罪」の疑いで中国当局に拘束されたことを明らかにした。
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6月22日
中国商務省は6月22日、ホームページ上で、「米国企業10社を輸出管理リストに追加する」と発表した。追加企業には米レアアースのMPマテリアルズやUSAレアアースが含まれた。
プレスリリース:商务部公告2026年第23号 公布将10家美国实体列入出口管制管控名单的决定
中国財政省も同日、政府調達に際し、米国企業46社からの製品購入を禁じると発表した。同日付で発効した。中国で事業展開する米国資本の企業は対象外とした。
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6月19日
中国税関総署が6月19日に発表した2026年5月の貿易統計月報によると、同国の5月のレアアース製品の輸出量は前年同月比36.6%増の1万905トンで、伸び率は4月の35.1%増から拡大した。
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6月15日
カナダ資源のUコア・レアメタルズ(Ucore Rare Metals Inc、本社:加ノバスコシア州)は6月15日、「住友商事との間で戦略的協力枠組みに署名した」と発表した。
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6月11日
赤澤亮正経済産業大臣は6月11日、参議院の経済産業委員会会議で、中国によるレアアース輸出規制について「我が国のみをターゲットとした輸出管理措置は国際的な慣行と異なり決して許容できないものであり強く抗議し撤回を求めている」と強調した。