三井物産は20日、再生可能エネルギー会社European Energy ApS(ヨーロピアンエナジー、デンマーク)は、世界初のe-メタノールについて、販売先や用途の拡大を進めていると発表した。
e-メタノールの生産は、三井物産とEE社との合弁会社の子会社であるSolar Park Kasso ApSがデンマーク南部オーベンロー市カッソ地区に設けた工場で行っている。同事業で生産されたe-メタノールは2025年5月にデンマークの海運大手A.P.モラー-マースク社に船舶燃料として初出荷したのに続き、26年春季から、化学品用途として玩具大手レゴ社、医薬品大手ノボノルディスク社向けへも出荷を開始。再生可能非生物起源燃料(RFNBO)として、欧州の代表的なエネルギー企業であるOMV社などへ陸上燃料用途としての販売も決定し、販売先の拡大が進んでいるという。

e-メタノールは、再生可能エネルギー由来の電力を活用して製造されるグリーン水素と、バイオマス由来のグリーン二酸化炭素(CO2)を合成して製造される低炭素メタノール。メタノール流通網や貯蔵設備等の既存インフラとの親和性が高く、これまでグリーン水素単体では対応が難しかった陸上輸送燃料や航空燃料といった輸送分野においても、合成燃料として低炭素化に貢献可能であることを特徴としている。ドイツをはじめとする欧州各国で、再生可能エネルギー指令(REDIII)をはじめとする政策で需要拡大が見込まれている。
(IRuniverse K.Kuribara)