超硬工具メーカーの富士精工は13日、超硬合金原料のタングステン調達について、必要数量の確保に一定の目途が立ち、「11月以降、(素材メーカーからの)超硬素材の供給は順次安定化する見込み」と発表した。同社は、 中国による輸出規制強化の影響で、調達不安があると4月に発表しており、従来の仕入先に加え複数の調達先の確保や代替調達先の開拓を進めていた。
大手紙の報道によると、「欧州やベトナムなどを代替調達先に、素材メーカーを経由して購入するとみられる」という。
製品供給への影響については、そのリスクは低下している 一方で、超硬素材価格は引き続き高水準で推移しており、「製品原価への影響は継続している。当社は販売価格への適切な反映等に取り組んでいるが、今後の原材料市況の動向によっては業績に影響を及ぼす可能性がある」と述べている。タングステンパウダーは年明け以降中国通関で停止していたが、足元でも中国における輸出規制の影響は継続している。
関連記事:中国のタングステン輸出管理――規制強化の経緯と日本企業の対応、今後の課題
また、今回の発表により「現時点において本件による連結業績予想の修正はないが、今後開示すべき事項が生じた場合には、速やかに知らせる」としている。