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IRRSG LIVE REPORT20180129 LiBサミットは大盛況で終了&旭化成吉野氏講演

2018.01.30 15:43

 29日に都内田町のNEC芝倶楽部で開催されたIRRSG2018年第1回例会新春記念講演会「リチウムイオン電池の過去現在未来」は定員を上回る170名が参集した。リチウムイオン電池にかかわる原料から自動車までサプライチェーン全体を俯瞰できる内容であったこと、各部門で第一級のスピーカーが出そろったこともあり満員御礼札止めの講演会となった。

→(関連記事)IRRSG新春記念講演会(1/29)リチウムイオンバッテリーの過去現在未来

 

 

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「リチウムイオン電池および全固体電池とその未来市場について 旭化成名誉フェロー吉野彰氏」

 日本人でもっともノーベル賞に近いと言われている旭化成名誉フェローの吉野彰氏はIRRSG基調講演で次の3点をポイントにして解説した。

 

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 ①車載用リチウムイオン電池の市場の現状
 ②未来技術
 ③未来市場

 

という3つのテーマに分け講演を行った。

 

 

 

 

 

 

 

図

 

 

図

 

 

表

 

 

 吉野氏は

 「2017年、2018年という年は、LIBにとって転換となる年になる。というのも現在使われているLIBは2010年頃に開発された物で、200㎞というショートレンジの物が主流であった。しかし昨年2017年には先進のLIBが流通しはじめ、この先進LIBのスペックとしては、300~400㎞というミディアムレンジの物に改善されている。そう言う意味では今年2018年は転換期になる可能性がある。しかし、本来求められる500㎞走行のEVは、もしかしたら2025年頃でも難しいかもしれない」と語った。

 

 

図

 

 

 吉野氏は、2点目の未来技術の内容として固体電解質電池に学ぶ点という話をした。吉野氏によると、従来の電解液の考え方として

  ・リチウムイオンが溶媒和することで、イオン解離し、イオン伝導性は発現

  ・電解質濃度が高くなると、粘度上昇と会合が起こり、イオン電導性が低下

  ・高誘電率溶媒と低粘度溶媒の混合

 

 これまで言われてきた、全固体電池の長所と短所については長所では不燃性、デントライト発生抑制、金属リチウムが使用可能、高温安定性、非漏液性が挙げられ、短所としては、量産性、電極量産性、固定電解質の量産性、出力等に問題があるとされているという。

 

 全体的に、量産性が良くないという結果になっているが、実証された全個体電池の特徴では、長所では出力特性、低温特性、高温安定性が確認され、短所としてはやはり生産、量産の面で課題が残ったという。

 

 また、実証でも確認されなかった事例として、金属リチウムが使用できるか、不燃性、デンドライト特性については確認が取れなかったという。

 

 

予測されるA1EVの台頭

 また吉野氏は、EVの普及というよりは、「AIEV」の普及が今後大きく起きると語った。

 

 

図

 

 

 AIEVとは(Artificial intelligence Electric Vehicle)の略で、つまりは人工知能を用いた無人自動運転機能を有するEVが、2025年以降、大きく普及すると語った。つまり、EVと自動運転システムの普及はほぼ同時だと話す。

 

 吉野氏は

 「過疎地域や、郊外で、どうしても車が必要な地域で、なおかつ高齢者が運転せざる得ない状況において、事故が多発している状況に対応可能だと話す。しかし、それにはバッテリーの発展が必要不可欠。」と話した。これは、同時に問題になるEV普及に必要な、コスト問題解消に繋がるとも語った。つまり、人が運転するというコストを下げ、また頻繁に交換しなくていいバッテリーの開発も必要になるという。

 

 吉野氏が語る、2025年以降必要になるバッテリーのスペックは、「走行距離50万㎞、5000サイクル保証が必要な、頑丈なバッテリー」と語る。

 

 吉野氏は

 「非常にハードルが高い問題だが、2025年には必ず必要になる。」と語った。

 

 講演終了後、吉野氏に対し、日本鉱業協会の清水氏が質問を行い、電力面では今後(2025年)どのくらいの量の電気が必要になるか、質問したところ、吉野氏は

 「電力では、現行のEV普及率に対し、2025年では約倍が必要になる。数字で言えば400kWhが単純に必要になる。」と答えた。

 

 

(IRUNIVERSE Hatayama、Tanamachi、Akiyama)

 

 

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