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LME その伝統、伝説、レガシー 江守哲

2019.03.28 08:33

 非鉄金属ベースメタル、銅、アルミ、ニッケル、鉛、亜鉛、スズの価格指標として言うまでもなくLME(ロンドン金属取引所)に取って変わる存在はない。COMEXやSHFE、さらにはインドネシアのICDXなどさまざまなグローバル金属取引所はあるが、21世紀の今日に至ってもLMEという取引所の重みは変わらない。それは価格決定に至るプロセスに透明性があり、合理的であるゆえ、LME価格が今も非鉄金属ベースメタルの揺ぎ無き指標として全世界のあらゆる産業分野で用いられているからである。

 

 金属を扱い、知っている方々ならば誰もが知っているLME。しかしその取引の歴史、LMEのメカニズムなど、踏み込んだところまで知っている方々はそう多くはない。実業として金属を扱っている方々にとってはLMEはもはや常識的な価格指標になっており、銅の価格=LME銅が浸透しきっている。しかしなぜ、LMEが非鉄金属の価格指標になりえたのか?今も絶対的な存在感を維持できているのか?こうした素朴な疑問とともに進化もしている今のLMEを知ってもらおうというのが来る4月18日に開催される「THE LME SUMMIT2019」である。

 

→(関連記事)非鉄金属を扱う、知る、全ての非鉄人へ送る「THE LME SUMMIT 2019」

 

写真 LMEという独特の取引形態、価格プロセスを知ることによって非鉄金属に興味をもった方々は多いと思う。私(筆者)もその一人である。非鉄金属という産業の米粒が世界の政治、経済にいかに直結しているかを知ることが新しい非鉄人、資源人を育んでいくことができるだろう。そういった意味では金属に興味ある若手、学生の方々にも聞いていただきたいプログラムである。

 

 20年前、日本人ではじめてLMEの解説書「LME入門」を著した江守哲氏(エモリキャピタルマネジメント代表)も言う。

 

 「非鉄金属というのはどこか人間味がある。非鉄のなかでも銅とアルミは全く違うキャラクターで、関係する人も違う感性をもっている。そういうところが非鉄の魅力でもある」

 

 このLME入門、筆者も熟読した経験があるが、今も読み継がれている名著である(現在は残念ながら絶版でAmazonでも購入できないが・・)。LME入門を読んだことのある非鉄人は少なくない。

 

 その江守氏。住友商事時代はバリバリのトレーダーとしてLMEの中心ともいえるチームに属していた。この本にはLMEの歴史からメカニズム、相場を動かしたさまざまなトピックスにも触れており、単なる解説書を超えた面白さがある。江守氏の講演ではある意味ではこの「LME入門LIVE編」という趣にもなろう。非鉄の奥深さ、面白さ、そして怖さも知りえることだろう。

 

 その江守氏。先日(3月中旬)、10年ぶりにLMEを訪れた。

 

 かつては重厚な玄関があったLMEのフロアも現在はビルのなかに入っており、ビル外観からはどこにLMEがあるのか全くわからなくなっている。しかし、このビルの1階にはLME取引の象徴的な場であるリングは今も形変わらず伝統を引き継いでいることに江守氏は素直に感動したという。

 

 「LMEは変わっているけど、変わってない」

 

 この言葉の意味は、LMEは時代に合わせて形もオーナーも変わったけれども本質は変わっていない、という意味である。

 

 

写真写真写真

 

 

 LMEは1877年にスタートした。142年の歴史がある。1877年といえば、ウィンブルドンが始まった年でもある。つまりLMEは英国の歴史の一端をも担っているといえる。LMEに関するトリビアは数多い。毎年秋に行われるLMEディナーはギネスブックにも載っている、とか。

 

 江守氏は言う

 「非鉄金属を扱っている、また知っているようで実は知らない方々にLMEという市場のメカニズム、ダイナミズム、を知ってもらいたい。LMEはシステマティックだけれど、人間的かつアナログな世界。いまだに取引所で人間が集まっているグローバルな取引所はLMEしかない。リングという場はやめないだろう。永遠に。実はこの取引方法が最も合理的であり安全でもある。

 そんな一風変わったLMEの世界を垣間見てみませんか?」

 

→(関連記事)非鉄金属を扱う、知る、全ての非鉄人へ送る「THE LME SUMMIT 2019」

 

 

(編集IRUNIVERSE YT)

 

 

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