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Global Battery Alliance 持続可能なバッテリーバリューチェーンの実現のために

2019.10.17 18:06

 去る10月11日、国連大学にて環境省・World Economic Forum・Global Battery Alliance共催の会議(Collaboration to accelerate the role of batteries for sustainable development)が行われた。

 

当日のプログラム

 ○ 開会挨拶(環境省環境再生・資源循環局審議官 松澤裕)

 ○ Global Battery Allianceについての説明(世界経済フォーラム 担当者)

 ○ ディスカッション(世界経済フォーラム、環境省、参加者)

   持続可能なバッテリー・バリュー・チェーン実現のためにできること 等

 

 環境省 松澤審議官は

 「今回のセミナーは世界経済フォーラムと合同で実施するもの。産業界・シンクタンク関係者に、リチウムイオン電池や再生可能エネルギー、地球温暖化対策について考えてもらうための機会となれば幸いである。リチウムイオン電池は吉野先生のノーベル賞受賞でニュースにもなったが、本日の説明にあるとおりライフサイクルを考えたバリューチェーン全体が議論の対象である(GBAではA vision for sustainable battery chainと呼んでいる)。

 

 特に注目されるべきは①資源効率性と循環性、②温暖化ガス削減、③社会的な課題解決の側面である。日本は特に2018年10月から電気自動車、ハイブリッド車の電池解体を進めるための枠組みが稼働している。また、リコー㈱はバッテリーを電気自動車向けの充電ステーションに再利用する取り組みを続けている。豊田通商㈱ではプリウスの使用済みバッテリーを電動Tuktukに載せる取り組みを続けている。さらに自動車からグリッドへと言う実験も進んでいる。災害対策として有効なものである。本日のセミナーが良い機会となることを祈念する。

 

Global Battery Alliance (GBA)の紹介と現在の検討課題について

 Mr. Mathy Stanislaus, Mr. Jonathan Eckart, GBA

 GBAはさまざまなステークホルダーの集まったNGOで、日本政府環境省はCo-chairとして参加。電池を巡るSustainable value chain構築のためのソリューションを官民協力を通じて実施するための取り組みである。

 

 現在目的としているのは以下の4点である。

  1 目的達成のためのロードマップおよびKPI作成
  2 原材料のサプライチェーン検証
  3 ローカーボン化と循環性
  4 技術イノベーション

 

 これらのために具体的なワーキンググループが設置されている。

 

 たとえばコバルトワーキンググループではコバルト採掘に関わる人権の保護や透明性向上、ベストプラクティスの選定などが議論されている。またサーキュラーエコノミーワーキンググループでは①電池の寿命と二次使用、②越境移動問題、③サスティナブルデザイン、④二次使用、⑤途上国協力などが議論されている。つい2週間前にも会合があり、データ共有のフレームワークについて議論がなされた。

 

 GBAでは、バリューチェーンの価値に対して気候変動の危機への対応をどう折り合いをつけるか模擬論されている。松澤審議官の言ったビジョンについてだが、①循環型バリューチェーン、②新しい雇用と付加価値、③SDGs、人権と経済成長について継続的に議論されている。現在電池の市場は飛躍的に成長しており、2030年までには現在の19倍に市場規模が拡大すると言われている。主な使途はモビリティ(車などの輸送機器)とストレージ(蓄電)である。原材料としてリチウム・コバルト・ニッケル・マンガンの需要は最大40倍にも伸びると言われている。

 

 この状況を踏まえ、GBAが課題と認識しているのは①温暖化ガス問題、②今後発生する様々なリスク、③バッテリーで出来るようになる新しいビジネスである。具体的な政策課題を10点挙げると以下のようになる。

 

  1 ELVの適正処理と延命化
  2 Smart chargingとVehicle to Grid
  3 シェアリング
  4 Renewable energy & efficiency
  5 Roll out and charging infrastructure
  6 Battery enabled renewables
  7 ファイナンス問題
  8 透明性確保
  9 温暖化ガスに関する情報開示
  10 イージーアクセスのためのバッテリー

 

 更には規格の標準化としてGlobal Battery Passport構想についても議論がなされている。

 

 閉会に際して松澤審議官は

 「GBAの動きについて、日本は経産省・環境省および自動車メーカー、電力会社、バッテリーメーカーなどが連携して対応している。引き続き関心を持っていただければありがたい」と述べられた。

 

 

(IRUNIVERSE)

 

 

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