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産業用ロボット輸出Report#15 コロナ禍関係なく米中中心に輸出伸び続く

2020.07.13 15:55

 日本からの産業用ロボット輸出は、2年間の低迷期が終わり、今年1月から回復期に入った。主要輸出先のコロナ禍の影響は見えず、米中を中心に日本製の産業用ロボットを買っているようだ。特に、シンガポールやマレーシア向けが、昨年秋以降、急速に輸出を伸ばしている。

 

 

グラフ【1】産業用ロボット輸出概況

 財務省の貿易統計によると、5月の日本からの産業用ロボット輸出額は前月比7.9%減143億円だった。ただ、前年同月比8.4%増加し、5ヶ月連続プラスだった。2018年2月まで1年間プラスだったが、それ以降、低迷期が約2年間あった。今年に入って、日本からの産業用ロボット輸出は急速に回復している。

 

 5月までの同累計輸出額は768億円、前年比9.3%増加した。ただ、2018年の同累計964億円にはまだ遥かに遠い。

 

 5月の輸出台数は、1万906台、前年同月比35.5%増加した。2月以降、毎月1万台超えを継続している。

 

 5月の産業用ロボット1台あたりの平均輸出額は131万円だった。前月より12万円安だった。輸出額の伸びより、輸出台数の急増が大きく、単価は引き続き下落基調にある。

 

 

グラフ【2】産業用ロボットの輸出先

 日本からの産業用ロボットの輸出先は、中国、米国、そして欧州のルクセンブルグ向けで輸出額の8割近くを占める。昨年は、この3地域向けとも、前年比で輸出額が大きく落ち込んだ。しかし、今年、中国向けと米国向けについては、同輸出が急速に回復している。ルクセンブルグ向け輸出は、今年も減っているが、代わりにドイツ向けの輸出が伸びている。

 

 日本からの産業用ロボットの最大先である中国向けは、5月の輸出額が前月比15.6%増の53.6億円だった。前年同月比16.6%増で、5ヶ月連続のプラスである。輸出台数も1月だけ3千台だったが、2月5千台でその後も毎月4千台を超えている。

 

 ただ、香港向けは、大きく減らしている。5月の輸出額が1.8億円と、3ヶ月ぶりに1億円を超えたが、前年同月比6.6%減で3ヶ月連続マイナスだった。香港向けは、中国本国より早く、日本からの産業用ロボット輸出が回復し、昨年7月から8か月間、毎月前年同月実績を上回っていた。

 

 5月の米国向け同輸出額は、32.8億円、前年同月比55.1%増加し、中国と同様に5ヶ月連続のプラスだった。

 

 日本からの産業用ロボット輸出は、米中両地域向けが堅実に回復したことが、力強い。ただ、それよりも急速に日本から産業用ロボット輸出を回復させているのが、シンガポール向けとマレーシア向けである。

 

 5月のシンガポール向け同輸出額は、5.1億円、前年同月比158%増だった。米中より早くから回復基調に転じ、5月まで9ヶ月連続のプラスだった。

 

 また、5月のマレーシア向け同輸出額は、3.5億円だった。前年同月実績を142%増加した。こちらも昨年10月から同輸出の回復基調に転じた。ただ、早めに輸出を進めたため、例年年度末に輸出が伸びるはずの3月の輸出額が伸びず、前年同月実績を下回った。ただ、その後、4月、5月ともに対前年同月比倍増の勢いで伸ばしている。

 

 一方、インド向けは、昨年の輸出より大きく減らしている。ただ、今年、インド向け産業用ロボット輸出減の主要因は、新型コロナウイルスの影響でなく、それ以前の昨年秋から続く景気の伸び悩みが要因と見られる。

 

 また、スウェーデンも今年最初、日本からの同輸出が伸びたが、3月以降、止まっている。スウェーデン向けは、付加価値の高いロボットの輸出は、現在も伸ばしているが、汎用性の高いロボットの輸出が伸び悩んでいる。そのため、スウェーデン向けの同輸出平均単価は急上昇している。

 

 

(K.AKIYAMA)

 

 

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