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BIRコンベンションwebinar#2 中国および世界の鉄スクラップ状況について

2020.10.20 10:54

 先週行われていたBIR(国際リサイクル局)主催の世界リサイクルコンベンションウィーク2020。

 

 15日に開催された、鉄部門での議論をご紹介する。

 

 

■中国のスクラップ状況

 イアン・ローパー氏(上海金属市場のゼネラルマネージャー)は中国のスクラップ発生量について、中国の年間鉄鋼消費量がこの10数年で年間約1億トンから8億~9億トンにまで増加していることを根拠に、「今後中国の鉄スクラップ発生量は急速に増加していくだろうと予測。その増加量は年間1,000万~2,000万トン、10年後には年間3億5,000万トン以上のスクラップ発生量が予想されるだろうとした。

 

 スクラップ増加に加え中国では電炉の能力を大幅に増強しており、「今後数年間で6000万トンの新規プロジェクトが開始される」と予測を置く。

 

 

中国の鉄スクラップ輸入解禁は来年末?

 現在、中国への鉄スクラップの出荷(輸出)は禁止されている。輸入を再開できるようにするための再分類の可能性についての議論が行われている。同様の再分類プロセスは一部の非鉄スクラップについては以前から始まっていたが、税関からの正式な承認はまだ待たれている状態。最終的には何らかの変更(再分類)があると考えているが、それは来年末に起こる可能性が高いとローパー氏は結論付けた。

 

 

■各国における鉄スクラップ使用量・輸出入状況・価格の状況

 ロルフ・ウィレケ氏(BIR鉄鋼部門の統計顧問)は、2020年1-6月期の更新「World Steel Recycling in Figures」の中で、中国の粗鋼生産用スクラップ使用量が2019年1-6月期の1億013万トンから今年上半期には9,375万トンに減少したことを指摘したが、今年第2四半期には第1四半期と比較して25.7%増加していることも強調した。

 

 2020年1-6月のEUの鉄スクラップ輸出は前年同期比10.7%減の9776万トン、米国の海外出荷は2.3%減の8401万トンとなったが、日本は前年同期比38.2%増の4884万トンを記録ししたとウィレケ氏は付け加えた。

 

 Zain Nathani氏(Nathani Group of Companies)は、一連の市場レポートの中で、パキスタンとバングラデシュが米国、英国、日本などの主要な輸出業者から定期的にバルク出荷やコンテナ輸送を受けているのに対し、インドの鉄スクラップ需要は今年下半期にかけて「低調」であると述べる。

 

 デニス・ロイター氏(TSR Recycling GmbH & Co. KG)は、10月初旬のスクラップ価格は欧州のほとんどの国で概ね安定していたが、トルコの工場は価格を下げることに成功していたと指摘した。

 

 Tom Knippel氏(SA RecyclingのGeorge Adams氏の同僚)は、米国市場のレポートを提供し、スクラップの取込量は現在、COVID以前のレベルに近いが、ミルの稼働率は2019年の約82%から70%以下に低下していると述べた。

 

 

■南アフリカにおける鉄スクラップ税制度

 クインティン・スターキー氏(南アフリカ金属リサイクル協会(MRA)を代表)は、政府がスクラップのために修正された優遇価格制度を実施したことを確認した。MRAは、鉄スクラップに10%、非鉄スクラップに5%のアドバロレム税を課し、地元で消費されない金属や需要を超えて供給された場合には無税のリベート制度を採用するよう政府に働きかけていた。

 

 

■まとめ

 Greg Schnitzer氏(Schnitzer Steel Industries Inc.のBIR鉄部門社長)は、2020年の間にスクラップ部門がどのように「困難な」状況に耐えてきたかについて、誰もが「誇りに思うべきだ」と語った。また、「ここ数年見られなかった世界的なスクラップ需要と買い手を見ることができて嬉しい」と付け加えた。

 

 

(IRuniverse usami)

 

 

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宇佐見聖果

 

個人投資家向けリサーチ会社の客員アナリストとして上場企業へ訪問取材及び執筆を行う他、複数の受託先において主に株関連ライターとしても活動。私生活では2人の小学生の母として奮闘中。

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