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北海道資源グルメツアーその5 函館編2 リサイクルの総合デパート?! クロダリサイクル工場視察

2020.10.23 16:48

 2年後に100周年を迎える老舗の総合リサイクラー、クロダリサイクルの函館本社・工場を訪れた。1万2000坪余りの広大な敷地面積にある様々な工場、函館湾のヤードを佐野邦光社長に見せていただいた。クロダリサイクルは年間約6万トンのスクラップを扱う函館のNo1スクラップリサイクル企業である。

 

 取り扱う品目は幅が広く多種多様。廃プラスチック、繊維、鉄・非鉄金属、ガラス、コンクリート、陶磁器、がれき類、木くず、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃家電品、PC、灯油タンクと、まるでリサイクルの総合デパート!! 工場内をざっくりとご紹介する。

 

 

■標識がわかりやすい!

 

 

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工場入り口には、運搬先の番号が大型標識で示される。どこへ行けばいいのか一目瞭然だ。

 

 

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全域にわたって数字や名称の看板が設置されている。地域から持ち込まれる家電の受付所へも迷うことなく運べそうだ。

 

 

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同社では風力発電の解体も取り扱う。この日は、大掛かりな解体作業は残念なことに終了していたものの、破砕されたネオジム磁石を見せていただいた。

 

 風力発電の発電機に使用されるレアアース、ネオジムの磁力はとても強力。使用後は磁力を取り除く高温処理を協力企業で行う。脱磁しないと強磁力が時計や車、コンピューターを壊すほか、鉄類が付着するので作業ができない。

 

 

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持ち込まれる金属類は、その場で目利きして支払われるのが好評。専属の目利き人は現役バリバリの職人(70歳)だという。

 

 

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大きな牛乳タンク。インサイズのアルミ片にガス解体して主に道内でリサイクルされる(左)
バッテリーも回収も扱う(右)

 

 

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地域の市民が持ち込む家電処理センター。函館市はテレビ、冷蔵庫,洗濯機、エアコンを家電4品目とし、ABのグループに関係なく一般廃棄物として扱う。同社ではおおよそ年間2万台をリサイクルしている。

 

 

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被覆銅線・電線のリサイクルでは、ナゲット・雑ナゲット・上ナゲットの計10トン/月を扱う。こちらの分別機器でナゲット処理・加工を行う。右が取り出した高純度の銅くず。

 

 同社のグループ企業、アビヅ(愛知県名古屋市)と同じ発想で、他企業のやらないものを何でも扱うというのがポリシーだという。自リ法の逆有償もののダストをどこまでリサイクルし生かせるかを追求し続けている。

 

 

■在庫をなるべく持たない

 同社の工場を視察して特長的なのが、母材の山がコンパクトなこと。そのためか多くの施設が配置してあるのに広々としており圧迫感がない。

 

 佐野氏によると「在庫は持たない方針で、製品だけをカウントして製品化に集中している。母材はカウントしない」とのこと。

 

 

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シュレッダーの周囲の母材の山はコンパクト

 

 

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ELVリサイクルの処理施設前には、自分で重量測定できるようにスケールを設置した。

 

 

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エンジニアチームを設置した。自分たちでラインの設計から行うので、修理はもちろん定期的なメンテナンスもできる。1チーム5人で作業する。

 

 

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近年力を入れているASR(自動車シュレッダーダスト)リサイクル。ASRが再資源化できれば自動車リサイクル100%を実現できる。太平洋セメントと連携している(関連記事:北海道資源グルメツアーその4 函館編 クロダリサイクル ASR再資源化への飽くなき挑戦!)。

 

 

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BHS社の縦型ロータリーシュレッダー。集じん機2個設置している。破砕して軽ダストと重ダストに分別。40mm以上と未満で半々に分かれ、さらに風力選別を行い15mm以上と未満に分別される。

 

 

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軽ダスト置場。クロダ方式は始めにガラス金属を手選別してから破砕する。

 

 

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木くずはマテリアルリサイクル工場やクリーニング工場でボイラー燃料に再利用される。バイオマスでも産廃由来のものは安価とのこと。コロナの影響でホテルのリネンクリーニングが減った影響で木くずの需要も減少傾向に。

 

 これからの北海道は12月から3月の冬期を迎える冬支度としてメンテナンスを行う。冬場はマイナス5度から10度にもなるため、生産活動が停滞して処理量も減少。細かい室内での作業をしつつ雪と闘いながらプラントを稼働させ続ける。

 

 

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函館湾を臨むクロダリサイクルのヤード。

 

 ちなみに佐野社長の趣味はスキー、渓流つり、カヌー、山歩きなどで、爽やかなアウトドア派。無類のイカ好きでもある。クロダリサイクルでの激動の13年間の後の活動はまだ決めかねているそうだ。

 

(関連記事)

 ・北海道資源グルメツアーその4 函館編 クロダリサイクル ASR再資源化への飽くなき挑戦!

 ・北海道資源グルメツアーその3 鈴木商会 石狩事業所は資源の地域循環“EZOECO”の本拠地

 ・北海道資源グルメツアーその2 鈴木商会 EZOECO事業のアルミリファイン工場視察!

 ・北海道資源グルメツアーその1 岡谷エコ・アソート@苫小牧西部工業基地

 

 

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(IRUNIVERSE fukuiN)

 

 

 

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