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活況の日本シェアNo1リチウムイオン電池材料で成功を模索 戸田工業

2021.01.22 12:26

 1月20日~22日開催のオートモーティブワールド現地取材にて、出展されていた中から興味深い企業をピックアップ。戸田工業株式会社(1982年に東証一部上場)をご紹介する。

 

 

真に日本的な企業、戸田工業

 戸田工業の特色はまさに、日本が世界シェアトップとして誇る素材の分野で綿々と事業を継続してきたところにある。

 

 1823年に弁柄(ベンガラ:酸化鉄赤)製造で立ち上がった同社は材料メーカーとして発展、そして紆余曲折を経、現在はリチウムイオン電池開発を中心とする電子分野と、機能性顔料分野の2軸で事業を展開している。

 

 再来年に設立200年を迎える同社であるが、某調査会社公開によれば200年超企業は世界でおよそ2060社、内約65%が日本企業(非上場含め)とされその中の1社としてもうすぐ仲間入りとなる。

 

 こうして事業、存在の在り方いずれにおいても日本企業固有の特徴を備えたまさに、日本の中でも日本的な企業といえる。

 

 

日本が誇る素材分野の中でも有力リチウムイオン電池材料で成功を目指す戸田工業

 かねてからディスプレイや家電で凋落したと散々叩かれながらも、素材分野では収益規模や研究内容面でいまだ世界市場トップを独走の日本企業陣。例えば炭素繊維では日本企業が3位まで独占、半導体素材ではシェア50%以上、フラットパネル・ディスプレイでも圧倒優位など位置付けられている。

 

 そのような中リチウムイオン電池材料分野においては、何よりも開発拠点としてまた、研究開発ポテンシャリティとしても現時点で日本が有力視され、各材料分野の中でも期待が高い。

 

 某業界関係者によれば「車載用のリチウムイオン電池はまだ比較的新しい分野であるため無機化学の得意なメーカーであれば現状参入は比較的しやすく、市場が成長段階で団子状態」であるこの分野は各企業積極投資試行錯誤が集中する活況な市場となっている。

 

※参考:代初期段階の2010年における2次電池の投資動向 これだけの企業が工夫を凝らし投資を行ってきていることがわかる

 

 

表

出所:「ニッポンの環境エネルギー力」

 

 

 戸田工業は今、そうしたリチウムイオン電池材料分野を戦略の主軸に据え、体制を進めている。

 

 着手開始は2008年、アメリカ科学技術分野の代表的研究所であるアルゴンヌ国立研究所からリチウムイオン電池用正極材料の特許ライセンスを取得。その後2012年に伊藤忠からの出資が決まり共同研究開発を進めることとなるものの2018年に伊藤忠が手を引くと同時にTDKの出資を獲得。

 

 一方2015年にはBASFジャパン㈱と合弁会社「BASF戸田バッテリーマテリアルズ合同会社」を設立し、今現在この子会社が戸田工業のリチウムイオン電池分野の主拠点となっている。

 

 この「リチウムイオン電池用政局材料」分野を戸田工業は今、(佐川眞人氏のネオジム磁石発明を代表に研究分野で日本が優勢を極める)「磁石材料」、「誘電体材料」と並ぶ3本柱の一角として将来の大幅需要増を目指して積極的に推し進めているところだ。

 

 下表セグメント別売上高の推移から、ここ数年はリチウムイオン電池需要好調を背景に電子材料収益が上向いてきているようだ。

 

 

グラフ

 

 

 一方で利益面では長年苦戦が続いている。

 

 

グラフ

 

 

 同社のおよそ200年の経験と蓄積がこれから将来どのように展開していくのか、見守りたい。

 

 

(IRUNIVERSE USAMI)

 

 

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