9月14日13時半、経済産業省は21年7月分の生産動態統計を発表。窯業・土石(建材)製品月表による耐火物の価格動向を算出してみた。
定形レンガの平均価格は前月比0.3%上昇し28.8万円/トンと、2ヵ月続けて反発。
一方、不定形レンガは同2.4%下落し11.0万円/トンと、3ヵ月ぶりに軟化。不定形の価格は、緩やかな軟化傾向にありボトム圏か確認したい。なお、定型レンガ及び不定形レンガの販売数量は図表2、3のとおり。ともに回復基調にある。
図表1、耐火物レンガの価格推移(万円/トン)
出所:経済産業省生産動態統計よりIRU作成
図表2、定型レンガの販売数量と伸び率推移(千トン、%)
出所:経済産業省生産動態統計よりIRU作成
図表3、不定形レンガの販売数量と伸び率推移(千トン、%)
出所:経済産業省生産動態統計よりIRU作成
粗鋼生産との関連性は以下の通り。また、粗鋼生産量1トンに対する各耐火物レンガの消費量(原単位)の状況は図表5のとおり。
図表4、各生産量の伸び率推移(%)
出所:経済産業省生産動態統計よりIRU作成
図表5、耐火物レンガの原単位推移(キログラム/トン)
出所:経済産業省生産動態統計よりIRU作成
(IRuniverse 井上 康)