インドネシアの海洋・水産省(KKP)は、米国で8月下旬に同国産エビから放射性物質が検出された問題について、「発生源は製鉄所だった」との見解を明かした。時事通信が9月10日までに伝えた。
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報道によると、インドネシアのエビ輸出業者バハリ・マクムル・セジャティ(BMS)が入居するモデルンチカンデ工業団地 (Modern Cikande Industrial Estate:MCIE)を調べたところ、工場内の鉄くず工場などで同じセシウム137が検出されたという。製鉄所から空中を飛散して冷凍エビに混入したようだ。
この工業団地は1991年から操業を開始。日本企業を含め約300社が入居する。
騒動は尾を引いている。時事通信は9月9日、現地業界団体の話として、「エビ価格が3割下落した」と伝えた。米上院議会ではジョン・ケネディ連邦上院議員(共和党)が9月3日に「冷凍エビを食べるとエイリアンになる」と揶揄するなど、社会的な影響が出ている。
(IR Universe Kure)