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日立ハイテク、車載Lib用遠隔劣化診断サービスを開発

カーボンニュートラル社会の実現に向けて、EV普及の促進に貢献

■実証内容とサービスの概要

 日立ハイテクは、これまでに数千台規模で稼働中のEVのリチウムイオン電池データおよび運行データを取得・解析することにより、電池のパック単位・セル単位でリチウムイオン電池の劣化状態(以下、SOH: State of health)を正確に推定できる技術を開発した。ユーザーが管理する車載電池の過去から現在に至る時系列のSOHを遠隔から把握が可能となり、多数のEVを一元的かつ効率的にマネジメントできるサービスモデルを開発。

 

 この取り組みは伊藤忠商事株式会社(以下、伊藤忠商事)と共同で実証した。伊藤忠商事は自動車フリートマネジメント*1の知見を持っており、同サービスを国内・海外の自動車車両メーカー、リース・金融会社に提案開始する。

 

 

図

 

 

サービスの概要

■本サービス開発の背景

 世界的なカーボンニュートラル社会の実現に向けて自動車の電動化に対するニーズが日々高まる中、安定的かつ効率的な運用実現がEVの普及に向けて重要となっている。これまで車載電池の劣化診断には、電池を車両から取り外し検査を行う必要があったが、同サービス導入により遠隔で電池の劣化状況把握が可能となり、電池寿命を最大限に利用できる環境を提供するとともに、車載時の履歴を管理することでEVからの退役電池を蓄電システムなどに二次利用またはリサイクルする環境の整備につなげる。特に、安定稼働と高稼働率が求められる一方で、走行距離が長いことから電池の劣化がより懸念されるEV商用車においては、同サービスが国内外での本格的な普及促進への課題解決に貢献すると考えられる。

 

 日立ハイテクでは、2020年に、リチウムイオン電池の性能劣化や余寿命を瞬時に評価する電池劣化高速診断手法*2の開発に加えて、今回の技術を株式会社日立製作所研究開発グループの協力のもと開発した。また従来から、リチウムイオン電池の製造過程においてX線異物解析装置により異物検出から元素同定までを行うなどの電池の安全性にも寄与している。今後も、電池ライフサイクル全体に寄与することで循環型社会の実現への貢献をめざす。

 

*1 自動車フリートマネジメント:運送会社やバス、タクシー、レンタカー、リース会社など、人や物の移動を目的に、保有・管理している多くの車両をもとに運用する事業のこと。

*2 電池劣化高速診断手法:2020年11月20日に「リチウムイオン電池の性能劣化や余寿命を瞬時に評価する電池劣化高速診断手法を開発」のニュースリリースを発表。

  (https://www.hitachi-hightech.com/jp/about/news/2020/nr20201120.html

 

 

■リチウムイオン電池向けライフサイクルマネジメントソリューションについて

 https://www.hitachi-hightech.com/jp/products/advanced/lcm/

 

 

(IRuniverse.jp)

 

 

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