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工作機械工業会9月受注確報 4.3%増1508億円と伸び率減速も外需は9月の最高額

9月受注は1508億円(4.3%増)と23ヶ月連続増加も国内19 ヶ月ぶり減少で伸び率鈍化

 

 10/25の15時に日本工作機械工業会の9月工作機械受注確報が開示された。9月受注は前年同月比4.3%増の1508億円と23ヶ月連続増、1000億円超が20ヶ月連続となった。コロナ前の3年前の2019年の同月比52.4%増と2ケタ増を確保、4年前のピーク時比較でも1.7%減と、9月としては2018年(1535億円)に次ぐ数字で、単月では過去14番目の水準。1~9月累計では1兆3438億円(21.3%増)となった。

 

 

外需は同月比13.1%増984億円と9月として2018年(890億円)を抜き最高額更新

 

 外需は984億円(13.1%増)と23ヶ月連続増、9月として2018年(890億円)を抜き最高額更新、単月で過去10番目水準となった。また伸び率も5月の14.5%増以来の2ケタ増で、3ヶ月ぶりの950億円超え。主要4業種で同月比では一般機械を除き増加。一般機械は266億円(0.8%減)ながら8ヶ月連続250億円超。自動車はアジア中心にEV投資関連が好調で3ヶ月ぶり240億円超の242億円(12.9%増)と22ヶ月連続増加となり、自動車販売の動きとは異なる動き。

 

 EV投資活発で、超大型門形MCなどの受注も増加しているとのこと。電機精密は161億円(34.7%増)と前年同月比5ヶ月ぶりに増加、前月比でも31.1%増とバカンス明けで主要3極全て前月比2割以上増に。航空・造船・輸送用機械は73.5億円(23.6%増)と16ヶ月連続同月比増加、特に北米の大型受注が寄与。主要3極別では北米向けが301億円(11.6%増)で20カ月連続増加、アメリカが展示会効果もあり14.3%増の276億円と4ヶ月ぶり250億円超に。北米の業種別では自動車が21.2%減も、電気・精密9.1%増、一般機械が6.3%増で、航空・造船・輸送機械は航空機大型受注継続で24.5%増。アジアは475億円(25.3%増)と4ヶ月連続同月比増加、主要4業種何れも2ケタ増に。

 

 中でも中国が328億円(26.3%増)と上海ロックダウン明けで動きが活発化し3ヶ月ぶりの300億円超に。中国の業種では全て2ケタ増で、自動車128億円(25.4%増)とEV投資や大型バス投資が継続、電機精密も105億円(46.7%増)で4ヶ月ぶり100億円超に。その他では韓国31.5%増、インドは33億円(17.3%減)も自動車は好調で、アジア自動車全体では今年の最高額に。

 

 一方、欧州は190億円(6.5%減)と4ヶ月連続マイナス。ただし夏期休暇影響が無くなり前月比では19.9%増。ドイツが48億円(1.2%増)で先月19ヶ月ぶりに減少したが再度増加に転じ、イギリスも45.6%増など高い伸びに。片方でイタリアは補助金切れで34.2%減、フランスも37.5%減など、跛行色が出ている。業種別で自動車は27.6億円(8.2%増)とEU中心に堅調、生産不振とは異なる動き。電機精密は24.6億円(32.6%増)、航空・造船・輸送用機械も5.7%増と堅調、一方で一般機械は47.6億円(31.0%減)と2ヶ月連続で50億円割れと、域内での投資に不透明感も。

 

 

内需は同月比8.9%減の524億円で19ヶ月ぶり前年同月比減少は補助金、値上げ等影響も

 

 内需は524億円(8.9%減)と19ヶ月ぶり続前年同月比減となった。但しこの要因には、8月が夏期休暇で例年受注額が少ない月も、今年は一部メーカーの値上げ表明で8月に駆け込み需要が発生した反動減の可能性があること、また補助金交付額が同期比大幅減となった等の要因もあった等で、3ヶ月をならすと依然として高水準の受注を保っているとのこと。ちなみに4ヶ月連続で500億円超に。

 主要4業種は同月比で自動車のみ増加、前月比では一般機械、航空・造船・輸送用機械がプラス。自動車は121億円(14.5%増)と半導体不足が言われる中で7ヶ月連続100億円超えとなり設備投資増が継続。一般機械は204億円(13.6%減)と補助金効果が反動減となり、19ヶ月ぶりマイナス。電気・精密も67.6億円(11.1%減)と2ヶ月ぶり減少、航空・造船・輸送機械も15.4億円(16.3%減)と7ヶ月ぶりに減少した。

 

 

9月販売は29.1%増1631億円と3月を抜き本年最高額、受注残高8884億円で高止まり

 

 9月販売は1631億円(29.1%増)と、年度末の3月販売額1402億円を抜いて本年月次最高額、同月比伸び率も8月の24.5%増を抜き本年最大の伸びに。なおBBレシオは上期末月でもあり0.92と3月の0.96以来の1.0割れで、受注残高は8884億円(同期比50.2%増)と8月の9006億円比1.4%減。ただし22年8月に次ぐ過去2番目の高水準で、依然として受注好調な中でサプライチェーン混乱による納期の期ずれなどの影響が継続している模様。

 

 全体として今後の受注予測において、8月に内需が減少したため、10月の内需の受注状況、また11月開催の「JIMTOF2022:日本国際工作機械見本市」などの反響などが大きな焦点となってこよう。現状、受注は内外ともに不透明要素が多く、今後受注減の可能性がある。但しEVの継続的な設備投資、半導体産業の拡大、環境対応、労働力不足対応等で新規工作機械需要も期待され、受注の急激な落ち込みは避けられるとみられる。

 

 

主要7社の9月受注492億円(10.6%増)と22ヶ月連続増も1社が受注減

 

 日刊工業新聞がまとめる主要工作機械7社の9月受注実績は492億円(10.6%増)と22ヶ月連続プラス。内訳は輸出323億円(13.7%増)、国内169億円(5.1%増)と8ヶ月連続で400億円超となった。また工業会と比較し、内需がプラスとなっており、5社が内外ともに増加している。

 企業別ではオークマが輸出100.66億円と、15/11以来の100億円に乗せ、18年度上期で輸出539億円(37.0%増)と過去最高額更新となった。また二デックOKKは総額25.19億円(2.0倍)とEV関連増などが寄与している。さらにツガミは輸出が86.04億円(29.5%増)と6ヶ月ぶりにプラスに転じ、3月に次ぐ数字となった。牧野は総額92.12億円(16.6%減)と唯一減少したが、上期では577億円(14.9%増)となり、2018年度以来4年ぶりに半期最高額更新となった。

 

 

(H.Mirai)

 

 

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