会話で読み解くLME入門39# “逆トランプショック”とチリ鉱山事故により波乱含み相場
2025/08/05 15:54
“逆トランプショック”に揺れた銅相場。7月30日にあった銅を巡る関税発動の発表で、本命視されていた銅地金、銅スクラップが、まさかの対象外に。思惑外れでニューヨーク(NY)先物相場は高転びに転げ落ちて、1トン換算で1万2,500ドル水準から一気に1万ドルを大きく割り込む波乱の展開をみせた。NY市況の高値追いに一定の距離を置く形で推移していたLME銅相場(現物)は、それほどきつい下げにはならなかったが、それでも先週末は9,500ドル割れ寸前の水準まで調整が入った。そこに起きたのが、7月31日の地震によるチリでの地下鉱山の崩落事故。死者が出る痛ましい事故で、先行き供給不安が高まり、再び波乱を予感させる芽が膨らんできた。需給実態から少し離れたサブシナリオでの相場の動きに、われらが堂林記者も困惑気味。避暑に出かけるという師匠を引っ張り出していた。
関連記事
- 2025/08/05 アルコニクス:26/3期1Q決算を発表、業績見通し据え置き
- 2025/08/05 黄銅条輸出Report#27 2025年前半輸出量昨年並み 中国向け減少もタイ向けが支える
- 2025/08/05 50%関税でLME銅軟調、円高急伸で国内銅建値20円引き下げの1,470円に
- 2025/08/04 三菱マテリアル、堺工場と三宝製作所を来年にも統合
- 2025/08/04 三菱マテリアル、小名浜での銅精鉱処理縮小へ
- 2025/08/04 7月の銅の概況及び8月の見通し 橋本アルミ(株) 橋本健一郎
- 2025/08/04 銅板輸出Report #70 2025年前半3年連続の減少 ただ年後半に向けて回復の兆し
- 2025/08/04 日本の銅箔輸出Report #60 2025年前半輸出量2年連続の増加
- 2025/08/04 銅条輸出Report#58 2025年前半2年連続の増加 ただ2021年22年と比べて物足りない
- 2025/08/04 精製銅輸出Report #72 2025年前半 輸出量昨年を下回る 中国向け減速が響く