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ヨコオ(6800) 23/.3Q2決算WEB取材メモ 多ピン化、高周波対応で大幅増額着地

2022.11.25 09:58 FREE

23/3期19.7%増収58%営利増、47%経常増益予想に再増額し最高益大幅更新、来期も拡大

 

株価2525円(11/25)   時価総額602億円    発行済株23850千株

PER(DO23/3期予9.1X)PBR(1.18X) 配当(23/3予)50円  配当利回り:2.0%

 

要約

 

23/3Q2は回路コネクタ収益伸長し42.4%増収、営利3.1倍、為替円安で経常3.8倍に

 

 23/3Q2は売上高212.81億円(8/4修正予想比23.07億円増額、42.4%増)、営業利益24.20億円(同8.07億円増額、3.1倍)、経常利益34.81億円(同28.38億円増額3.8倍)と、回路コネクタ収益伸長、円安効果(Q2は1$=130円想定)もあり収益上伸に。

 

 セグメント別では車載通信機器が自動車減産、物流混乱ながらQ1でボトムとなり、為替の円安も寄与し売上高は118.81億円(8/4修正予想比16.62億円増額、17.4%増)となった。ただし、組立中心の事業で人件費、購入品コスト増などが継続、営業損失が2.74億円(同5.25億円縮小、前年同期比2.15億円改善、Q1比9.27億円改善)残り、5四半期連続で営業赤字を計上した。

 

 一方、回路検査コネクタは売上高68.51億円(同4.54億円増額、2.1倍)、営利23.62億円(同1.88億円増額、2.4倍)と伸長した。セグメント別ではクアルコムを中心とする前工程向けが新モデル向け納入寄与で計画比では多少未達もほぼ倍増、主力の後工程のテストソケットがインテルのハイパフォーマンスPC開発品向けに伸長が継続、台湾向けにもAMDやNVIDIA向けを手掛けるOSAT向けにも拡大、売上は計画を上回り2.1倍増に。またSAWフィルタなど高周波対抗電子部品向けのYPXもアップル向けに強いスカイワークス向けに売上が上伸、生産が追いつかない状況で計画を下回るも2.3倍増に。利益面では増収効果、90%が海外売上ということもあり円安効果も大きく、営業利益率は10.7ポイント向上し34.5%となり、営利2.4倍に膨れ上がった。

 

 無線通信機器は売上高25.49億円(同1.89億円増額、23.6%増)、営利3.31億円(同0.93億円増額、14.5%増)と高収益のスプリングコネクタではPOS向けがユーザーでの半導体調達難、ロックダウン影響などで売上の伸び悩みが続き、サムスンのスマホ販売減でワイヤレスイヤホン向けも低調で、回復途上。また医療用はコロナ影響が軽減されるも、計画に対し未達成に。利益面では物流コスト、人件費増が嵩み利益率が低下した。

 

 全体を通じ、車載通信機器の赤字縮小、無線通信機器の収益回復が緩慢も、回路検査コネクタの大幅増が勝り大幅増益に。なお営業外で為替差益が10.24億円(同期比8.97億円増)となり、経常増益率が高まった。

 

23/3期予想を19.7%増収58%営利増、47%経常増益予想に再増額修正、最高益大幅更新へ

 

 Q2の増額着地を受けて、8/4の増額修正値を再度増額、23/3期会社予想を売上高800億円(8/4修正計画比40億円増額、19.7%増)、営利74億円(同4億円増額、58.0%増)、経常利益96億円(同16億円増額、47.0%増)、税引利益62.5億円(同7.5億円増額、34.0%増)予想とし、連続最高益大幅更新予想とした。但し、為替前提を下期1$=130円から140円に変更しており、円安効果分を考慮すると、実質的には小幅な利益増額と言えよう。

 

 事業別では車載通信機器が459億円(同43億円増額、14.5%増)予想、営業損失14.5億円(8/4修正予想比5.5億円縮小、0.07億円赤字拡大)と、下期に価格是正、また生産の正常化で下期黒字化を想定している。

 

 検査用コネクタは売上高245億円(同3億円減額、39%増)、営利78億円(同2億円減額、60.1%増)を見込む。上期は前下期の積み残しも含めHPC向け拡大継続等が寄与、下期も後工程で多ピン化、高周波対応で新製品向けなどのシェアアップが見込める。引き続き旺盛な需要が期待されるものの、昨今の半導体需要減退の影響を多少受ける見通しに。

 

 無線通信機器向けは売上高96億円(同変更無し、5.0%増)、営利10.5億円(同0.5億円増額、16.4%減)予想。高採算のスプリングコネクタは上期生産調整の影響が残っていたが漸く回復、医療用は期初に3割以上の伸びを見込んでいたがほぼ横ばいに止まる見通し。利益面ではMIX悪化で営利減見通しに。

 

 現状、車載通信機器は自動車メーカーの減産状況が長引く見通しの中で改めて中国のコロナ蔓延拡大、ロックダウンによる更なる物流の混乱などから、売上計画の未達が懸念され、四半期ベースでQ2並みの赤字継続が懸念される。一方、回路コネクタは開発品向けの需要がさらに高まる見通しで、円安継続から利益率が落ちるとは考えにくく、売上計画達成で利益増額が見込まれる。無線通信機器はPOS大手の下期生産回復を見込むも、こちらも中国コロナ蔓延拡大で下期も回復が遅れると判断、需要は旺盛ながら、会社計画並みの収益に止まるとみられる。

 

 全体として車載向けの利益未達が懸念されるも、検査用コネクタの利益増額が勝り、会社再増額修正予想に対し、若干の利益増額が見込まれる。

 

5月発表の中期経営目標を早くも増額、25/3期売上高880億円、営利106億円達成目指す

 

 同社は5月本決算発表時に中期経営計画として、25/3期に売上高865億円、営利104億円を目指す経営目標を公表、中身は回路検査用コネクタを275億円まで拡大する計画だった。しかし今回、早くも計画を増額、25/3期に売上高880億円(5月公表比15億円増額)、営利106億円(同2億円増額)予想とした。形式的に売上で15億円増額は小さい額と言えるが、中身は検査用コネクタが300億円(同25億円増額)、車載通信機器が470億円(同5億円増額)、無線通信機器110億円(同15億円減額)予想としている。

 

 中計のセグメント別営業利益開示は無いが、おおよそ車載通信機器が3%、検査用コネクタ24%、無線通信機器18%の営利率のイメージ。検査用コネクタについて現在の利益率比10ポイント下落は開発費、設備投資増による償却負担増、人件費増、多ピン化、高周波対応で歩留まり低下などを織込んでいる模様も、高付加価値化で補えるものも多いと判断、会社計画の前倒し達成が期待される。また車載通信機器は中国での抜本的な間接人員の削減、ベトナムへの生産移管の促進などを行うとしている。加えて次世代自動運転などに関連し、新製品の投入なども見込まれ、本来の営利率5%目標は難しいとしても、24/3期上期までは厳しいものの、下期には3%を上回る利益率は可能と判断、無線通信機器は医療向けの認可遅れで計画並みとしても、全体として会社計画の前倒し達成が期待される。

 

 

 

(H.Mirai)

 

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